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Channel: 人生は野菜スープ(または毎晩午前0時更新の男)
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伊藤比呂美『カノコ殺し』1985

伊藤比呂美(1955-)は80年代女性詩の最大のスター詩人だった。「草木の塔」1978、「姫」1979の二作で注目を集め、「伊藤比呂美詩集(ぱす)」1980で評価を確立する。1982年の「青梅」は詩書としては異例のヒット作となり、1985年の育児エッセイ「良いおっぱい・悪いおっぱい」は続く「おなか・ほっぺ・おしり」とともにベストセラーかつロングセラーとなる。メディアへの露出も厭わず、妊婦ヌードを披露...

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(補20e)アルバート・アイラー(ts)

Albert Ayler(1936-1970,tenor...

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通院日記・9月5日(木)雨のち曇り

今日は悪天候の中を裕に合計二時間は歩いた。平均的な歩行速度は一時間あたり四キロと言うが、天候が悪かったので距離はもっと短いだろう。ぼくなど遠出の歩行すらメンタル刺激になると言われているので気をつけなければならないが、今日はまだ台風の気配が漂うなかを人並みに七時前には起き出して、生活保護費の受給日だから各種公共料金と買い物リストを再確認して一覧表にまとめ、しかも例外的なことだが、血液検査の関係(メンタ...

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(補20f)アルバート・アイラー(ts)

Albert Ayler(1936-1970,tenor...

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療養日記・9月6日(金)曇り

滅多にないことだが、たまにはぼくだってスウィーツの写真くらい載せたっていいだろう。このプリンとアイスクリームは、いつの間にかローソンでポイントが貯まっていたので景品にもらってきたものだ。甘いものを食べるのは今年はヴァレンタイン・デイにいただいたチョコレート以来になる。ぼくは三食の食事以外の間食はまったく摂らないのだ。学生時代に極貧生活を送ったからかもしれない(ぼくの両手の親指の爪は当時の栄養失調のな...

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(補20g)アルバート・アイラー(ts)

すいません、今日は間に合いませんでした。アルバート・アイラー編はあと二回で完結します。(補20g)は明日載せます。ご紹介するのは最晩年のスタジオ録音になったこの三枚です。

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クワガタムシの観察

今日、インスタント・コーヒーの空き瓶を挟んで風通しを良くした玄関の土間にまだ小さなクワガタムシが入り込んでいるのを見つけた。小指の第二関節にも満たない全長で、CDのケースほどの厚みもない。あまりに平べったいので、最初はゴキブリかと思ったくらいだ。そいつはひっくり返って無駄に肢をばたばたさせていた。玄関と土間の段差を越えた時に転覆してしまったらしい。カフカの「変身」を思い出した。羽を開けば体が傾斜して...

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(補20g)アルバート・アイラー(ts)

Albert Ayler(1936-1970,tenor...

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60年代のアメリカ小説(序)

筆者が高校生の頃に熟読したアメリカ小説の参考書が六冊ある。そのうちの四冊は、高橋正雄の「二十世紀アメリカ小説」全四巻(1973~1979・冨山房)で、これに取り上げられている小説で翻訳があるものは国会図書館から取り寄せまでして全て読んだ(町の図書館に取り寄せてもらうと、県立図書館の本は期限厳守で借りられるが、国会図書館の本は館内でしか読めない。そんな条件でも読んだ)。また、大学時代は神田まで徒歩15...

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(補20h)アルバート・アイラー(ts)

Albert Ayler(1936-1970,tenor...

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通院日記・9月9日(月)曇り

昨夜の記事二本は三時間で書いた。晩は久しぶりに、ジャック・ドワイヨンの映画をDVDで見直した。大体この人の映画はうじうじした登場人物がうじうじしたまま終る、というぼく好みの作風で、処女長編の「頭の中に指」や、監督自ら主演の(制作費不足だったらしい)「泣きしずむ女」など思わず居ずまいを正してしまうほどの本質的な鋭さがあった。この人は映画監督には珍しく映画マニア上がりではないそうで、映画など知らない人が...

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二十世紀の十大小説(4) サンプル

*長い間、私は早く寝床に就き、時には蝋燭を消すとすぐに寝入り、眠るんだなと考える隙すらなかったが、三十分ほどで眠らなければと思いながら目が覚め、まだ手にしているつもりの本を置いて明かりを消そうとするのは、眠りながらもそれまで読んでいた本のことを考えていたのだが、その考えはやや変質しており、私自身が書物の中にいるような気がして、目が覚めてからもしばらくその感覚が続き、それは理性を乱しはしないとはいえ鱗...

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通院日記・9月10日(火)曇り

今日の通院は歯科で、義歯の型取りを受けてきた。ぼくの行きつけの歯科はガキの頃から(妻や娘たちの付き添いも含めて)腕前も対応も最高で、一人暮らしで郷里に戻り医療は最良の環境に恵まれている-大学生時代から暮した登戸~向ヶ丘遊園(多摩区宿河原)が懐かしくないかと言えば嘘になるが。郷里にも相模川が流れているがそれは子供の頃の思い出で、ぼくの青年時代からの思い出は多摩川にある。昨夜の記事で「ジャズの巨人たち」...

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#1.あるジャズ・バンドの記録(再録)

ぼくは以前ジャズのアルトサックス奏者だった。もちろんアマチュアだが、ジャズの世界には意外にもプロとアマの垣根はなかった。アルトを選んだのは勘違いからだったが(テナーと変わらないと思ったのだ)アルトにして良かった。アルトとテナーでは、猫と虎ほど違う。ジャムセッションで認められ、プロと一緒のステージや自分のバンドでのクラブ出演にも推薦された。以下がぼくのバンドの全レパートリーだった。次回から一曲ずつ解説...

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60年代のアメリカ小説(1)

筆者が高校時代に読書ガイドとして熟読したのは、高橋正雄「二十世紀アメリカ小説」全四巻(1973~1979・冨山房)と、トニー・タナー「言語の都市」(原著1971/翻訳1980・白水社)、レイモンド・M・オールダマン「荒地の彼方」(原著1972/翻訳1981・評論社)の六冊だった。高橋著は「1.アメリカ自然主義の形成」「2.『失われた世代』の作家たち」「3.政治の季節1930年代」「4.アメリカ戦後小...

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#2.『枯葉』・初ジャムセッション

(これは現役ライターという人に「まるでなっていない。最悪に下手」とボロクソに言われた旧稿です)。「それじゃ『枯葉』でいいね?」とTさんが言った。ジャムセッションはまだ始まって3曲目だった。1曲ごとに客席からプレイヤーが呼び出され、曲目と簡単な打合せして演奏する(プレイヤーは入場する時に名前と担当楽器を記帳する。見学のみでも可)。ジャムセッションを簡単に説明するとこうなる。ジャズマンはこうして即興演奏...

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60年代のアメリカ小説(2)

文学全集類で二十世紀アメリカ小説の古典とされているのは、ドライサー「アメリカの悲劇」25、フィッツジェラルド「偉大なギャッツビー」25、ドス・パソス「北緯42度線」(「U.S.A」第一部)30、スタインベック「怒りの葡萄」39-そしてヘミングウェイは「われらの時代に」24/「日はまた昇る」26/「武器よさらば」29の初期三作。一方双璧をなすフォークナーは、「響きと怒り」29と「八月の光」32、「アブ...

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#3.ドルフィー「ラスト・デイト」

ぼくがジャズに開眼したのは相当遅く、社会人になって職場の同僚がカセット・テープをかけていたのだ。エリック・ドルフィーの遺作「ラスト・デイト」がそのアルバムだった。冒頭のセロニアス・モンクの古典『エピストロフィー』で、無伴奏ソロから鋭いスネアの一発!ぼくは慌てて赤星くんに「これ誰のなんて言うアルバム?」と問い詰めたくらいだ。テープを借りてバンドそのものも気に入り、どういうメンバーか赤星くんに訊いたが彼...

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2007年9月13日(独房まで)

2007年9月13日、ぼくは6日の公判に継ぐ二度目の公判で懲役3か月・執行猶予4年の判決を受けて横浜拘置所から釈放された(以前「懲役2年」と誤記したかもしれない。実際は3か月だ)。5月23日~9月13日まで114日間もぶちこんでおいて、いまさら懲役3か月・執行猶予4年(これは罪状の下限にあたり、これ以下は無罪しかない)もない。ぼく程度の事件(!)なら、通常は起訴が決定してから逮捕され、立件されて裁判...

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#4.『ソー・ホワット』

一年後には、ぼくはアルトサックスの独習を始めていた。ジャズやロックには音楽教室などむしろ百害あって一利なしと考える。先人が残してくれた音源や文献を、片寄りなく教材にすればいい。これはぼくの出発点がパンクだからかもしれない。演奏したいから楽器を覚えるので、楽器を演奏できるから音楽をやるのではない。ジャズの先人たちの演奏力の高さは超人的だが、核心は精神性の高さだろう。演奏力の高さとは技巧ではなく、本当に...

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