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Channel: 人生は野菜スープ(または毎晩午前0時更新の男)
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Old Devil Moon-introduced in 'Finian's...

ミュージカル『フィニアンの虹』挿入歌で映画化で再ヒット。映画版とアルバム収録版はこれ。 [Frank Sinatra-Old Devil Moon]Movie,54.11.20http://m.youtube.com/watch?v=Sr7js_XzhtE [same]56.1.16(画像1)http://m.youtube.com/watch?v=unMxHSpvzoE軽妙な女性歌手の名手は、...

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アニメ『花物語』一挙放映ネタバレ編3

ここからは本当にネタバレ全開になります。お読みの方はその辺ご承知下さい。前回までで第三話の前半、つまり全五話二時間の前半一時間の展開です。ここまででクライマックスが二度ありました。ヒロイン神原駿河がかつての好敵手・沼地蝋花から聞き出す、選手生命断念後の陰惨極まる告白とその直後の蝋花の唐突な抱擁。前回のあらすじでは軽く流しましたが、沼地蝋花は慇懃無礼な動作も告白も実に陰湿で、嫌悪感をそそる中性的な敵役...

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Deep Night-Rudy Vallee and His Conneticut Yankees(1929)

スタンダードでも何でもない曲だが、ジャズを聴く日本人ならみんなこのアルバムで知っている。 [Sonny Clark Quintet-Deep...

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アニメ『花物語』一挙放映ネタバレ編4

肉体に呪いを取り込んだ沼地蝋花に敗北を喫したヒロイン神原駿河は、帰り道で偶然、先輩の阿良々木暦と出会います。暦(男子)は、この「物語」シリーズを通した狂言回し役で、彼が関わってきたこれまでのヒロインが体験してきた怪異談が「物語」シリーズであり駿河の憧れの先輩・戦場ヶ原ひたぎ(女子)のエピソードが『化物語』です。戦場ヶ原ひたぎとはまず現実にはなさそうな姓名ですが、お気づきのようにこの作品は登場人物の命...

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文学史知ったかぶり(23)

前回の『文学史知ったかぶり』は8月1日でしたから内容に触れておきましょう。『ミメーシス』は第一章の『オデュッセイア』『旧約聖書』から第二章ではいきなり『サテュリコン』『年代記』に飛んでいる。つまり古代ギリシャから隆盛期のローマに一足跳びで移っており、通常古代文学史では同等に重視される古代ギリシャ抒情詩、古代ギリシャ演劇―三代悲劇作者アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス、喜劇作者アリストファネス、...

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アニメ『花物語』一挙放映ネタバレ編5

ヒロイン神原駿河の先輩、阿良々木暦(男子)は飄々とした風貌で、暗にさまざまな人々の悩みに立ち会っては乗り越えてきた風格を感じさせる人格に描かれています。駿河は敗北感から自分自身の行動にも徒労感を抱きかけ、諦めかけていましたが、彼との再会で自然体の自己肯定に足がかりをつかみ、先の対決でまったく歯が立たなかった沼地蝋花との二度目で最後の対戦を決意します。再戦を挑まれた蝋花は意表を突かれ、最初は嘲笑します...

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文学史知ったかぶり(24)

『ミメーシス』の著者がギリシャ演劇を外したのは大きな問題をはらんでいる、と言えます。『オデュッセイア』『旧約聖書』と、さらにアウエルバッハが論考の対象から外した一方の問題である古代ギリシャ抒情詩から古代ギリシャ演劇が一歩を進めた新しい文学表現なのは、おそらく演劇の起源自体は典礼的なものであったにせよ、急速に性格造形の組み合わせによる人間関係の追求という具体的なものに発展していった、ということです。そ...

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アニメ『花物語』追記

今夜の更新分でアニメ『花物語』の紹介文は完結で、全八回だから四百字詰原稿用紙20枚と、新聞の書評なら一ページに相当する分量です。これは要するに、かなり詳細な紹介に耐えうる作品ということにもなるでしょう。内容の乏しい作品についてそれほど長い文章は書けません。また、『花物語』については評価というよりも作品の見どころの紹介を目的として書きました。これはテレビ放映されたばかりのアニメ作品で、ディスクの発売も...

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アニメ『花物語』一挙放映ネタバレ編6

短くも激しい勝負に決着がつき、ライバルだった二人は体育館の床に横たわり、笑いながら互いのプレイに突っ込みあいます。打ち解けて虚勢を解いた蝋花はそれまで駿河に見せていた姿とは別人のようでした。前回に駿河を打ちのめした時は蝋花は駿河を壁に追い詰めてキスを迫り、なぜ逃げない?負けたと認めたくないから?と一瞬頬ずりして高笑いしたものでした。今は蝋花はむしろ安堵感からか、あどけなくすら駿河には見えました。よく...

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文学史知ったかぶり(25)

タイトルに反してこの連載は「文学史早分り」的なものではありません。サンプルとしてエーリヒ・アウエルバッハ(1892~1957)のヨーロッパ文学表現史『ミメーシス』1946を取り上げ、学問的で客観的と思われがちな文学史がいかに時代思潮の偏差を反映したものであるか、そこで切り捨てられ、あるいは過大に重視されるものがあるかを、むしろアウエルバッハの苦汁が投影されたジレンマの例証として読み取ろうとしてきたつ...

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三色ごはん

どうもこの携帯電話のカメラは実物以上にきれいに映るように、というのが裏目に出ているようだ。これは同時に料理したのではなく別々の時に、同じお皿とスプーンとテーブルでなるべく同じ画格になるように撮影したのだが、無駄な努力と言わば言える。冬だったらせっかく料理したてで温かいものが冷めてしまうような面倒な撮影は、いくら猫舌とはいえやらなかっただろう。一枚なんとか妥協できる画像を撮れるまでに五分以上、20カッ...

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文学史知ったかぶり(26)

この連載は、「文学史早分り」的なものではありませんと前回に書きましたが、エーリヒ・アウエルバッハ(1892~1957)のヨーロッパ文学表現史『ミメーシス』1946に対応する日本文学史に津田左右吉(1873~1961)『文学に現われたる我が国民思想の研究』1917~21があり、大戦中は事実上執筆を禁じられた津田博士を継ぐように書かれたのが折口信夫(1887~1953)『日本文学の発生序説』1947、風...

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マルカム・ラウリー『火山の下』1947(1)

マルカム・ラウリー(Malcolm Lowry,1909~1957)は生前には二冊の長編小説、遺稿に未発表長編、未完成長編、短編集、詩集、書簡集が各一冊ありますが、そのうち一般に知られているのは代表作の長編小説『火山の下』(新訳2010年刊)で、1947年に原著が刊行されたこの一冊だけでラウリーは20世紀文学の巨匠に数えられています。原題は'Under The...

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アメリカ喜劇映画の起源(13)マルクス兄弟1

チャップリンのキャリアは前回まででようやく半分にすぎず、『黄金狂時代』が分水嶺となって本格的な長編時代が始まるのですが、それにはハロルド・ロイドとバスター・キートンの短編時代~初期長編に触れなければ、チャップリンだけを特別視することになります。短編から長編へ主力を移行したのはまずロイド、次いでキートンで、チャップリンは『キッド』21を先駆的な試みとしながらも、シリアス長編に『巴里の女性』23はあれ、...

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マルカム・ラウリー『火山の下』(1947)2

イギリスの小説家マルカム・ラウリー(1909~1957)の代表作『火山の下』1947は全12章で、そのうち第一章は全体の序章をなす一年後の回想ですから、第二章以降の11章は主人公夫婦が悲惨な事故死を遂げた一日の午前七時~午後七時の12時間を追ったものにすぎません。事故死の状況は序章で明確に述べられてはいませんし、序章の視点人物である主人公の友人が知り得た範囲でしか事件は回想されないから、その日主人公...

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アメリカ喜劇映画の起源(14)マルクス兄弟2

マルクス兄弟は喜劇チーム名で兄弟を名乗っているのではなく1887年生れの長男チコ、1888年生れの次男ハーポ、1890年生れの三男グルーチョからなる実の兄弟です。舞台芸人時代は1897年生れの四男ガモ、パラマウント初期五作(後述)までは1901生れの五男ゼッポもチームの一員でしたが、舞台劇では不可欠だったと想像されるゼッポの存在は映画では稀薄極まりなく、メトロ移籍に伴い(後述)ゼッポは辞任します。チ...

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The Doors' Last Stand

1971年1月に6作目のスタジオ制作アルバム『LA・ウーマン』を録音し終え、仕上げは他のメンバーに任せてヴォーカリストのジム・モリソンはパリで恋人と暮らし始める。アルバムは4月に発表され、それまでのザ・ドアーズのアルバム同様トップ10ヒットになり高い評価を得たが、連動するコンサート・ツアーは行われず、残る三人のメンバーは作成した演奏にヴォーカルを後録りし、再調整して楽曲を完成する予定で次のアルバムの...

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アメリカ喜劇映画の起源(15)マルクス兄弟3

マルクス兄弟の強みは実の兄弟一座として少年時代から喜劇チームを組んでいたことで、彼らが映画デビューした1929年には平均年齢40歳を越えていましたが芸歴も30年を越えていたわけです。サイレント期に映画デビューが実現しなかったのは第一作『ココナッツ』を観れば当然で、マルクス兄弟のバーレスク劇はサイレントでは映画化不可能なものでした。それはチャップリンの『サーカス』28、キートン『キートンの結婚狂』29...

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偽ムーミン谷のレストラン(73)

二人のフローレンは向かい合って手のひらを合わせ、同期を完了させ記憶を共有すると、話し合いは簡単に終りました。・レストランごと爆破―それしかない、というのが二人の一致した意見でした。ですがその前に、二人のフローレンの存在に多少簡略でも言及しておいた方がいいでしょう。久しぶりね、と顔をあわせるとF.フローレンとフローレンA.は女性トイレの片隅に次元断層を作り、秘密の会話をするために不可視・不可触なその空...

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アメリカ喜劇映画の起源(16)マルクス兄弟4

サイレント喜劇のコメディアンたちは基本的には自作自演でした。チャップリンもデビュー間もなく監督を任され、キートンはロスコー・アーバックルの自作自演作品のレギュラー助演を一ダースほど勤めあげた後に主演俳優に抜擢され、自分のプロダクションを持ちます。チャップリンは一貫して脚本と監督を兼任しましたし、キートンも単独名義もあれば共作の場合もありましたが主演長編第一作『馬鹿息子』20を除けばキートン・プロダク...

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