世界初の女性ジャズ・ギタリスト(前)
コールマン・ホーキンスは合奏楽器だったテナーサックスで初めてソロを取り、サックスをジャズの主要楽器にした人だが、その人のアルバムの中に思わずハッとする曲があった。1946年でこのギターは尋常ではない。 [Coleman Hawkins'52nd Street All...
View Article元祖・暗闇の爆撃機!(早朝覚醒編)
まずはこれを聴いて頂きたい。好きなジャズ・テナー奏者のCDに偶然入っていたものだ。 [Johnny Otis Orchestra-One Nighter Blues]...
View Article世界初の女性ジャズ・ギタリスト(後)
ノース・ダコタ生まれのメアリーは9歳でギターを始め、バンジョー奏者のお父さんにレッスンを受ける。エレキギターへの転向は17歳、地方巡業にきたベニー・グッドマン・グループのコンサートでチャーリー・クリスチャン(1916-1942,画像3,4)のプレイを聴いたからだった。初めてエレキギターでリードギターを弾き、ギターソロ奏法を確立した天才。25歳の夭逝が惜しまれる(結核)。彼女がバンド活動を辞めて放送局...
View Articleイエスタデイズ(ジェローム・カーン'33)[前]
33年のミュージカル「ロバータ」挿入歌で、「ロバータ」からはこれと『煙が目にしみる』がスタンダードになった。ABAB32小節だがコード進行が大胆で、特にB部分の長3度の転調に特徴がある。ジャズ・ヴォーカルではまずこれだろう。 [Billie...
View Articleイエスタデイズ(ジェローム・カーン'33)[後]
後編は唐突に別の曲から入るが、理由はある。この曲は『イエスタデイズ』の音列の組み替えではないか。 [Ornette Coleman Quartet-Lonely Woman]59.5.22(画像4)http://m.youtube.com/watch?v=5Sq9PE-2JVAヘレン・メリルから後編を始めたかったが貼れないのでビリーの再録版から。オルガンが陰欝極まる。 [Billie...
View Articleユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(C. ポーター'42)[前]
ミュージカル主題歌ながら上演前からレコード化が殺到、即座に大ヒットとなった作者屈指の代表曲。ジャズ版ではまずこれだろう。 [Helen Merrill-You'd Be So Nice To Come Home...
View Articleユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ(C.ポーター'42)[後]
トリスターノ派といえば難解不人気ジャズの代名詞だが、たとえば次の曲は「ユード・ビー・ソー・ナイス~」をすべてメジャー・コードに置き替えたもの。 [Lennie Tristano Trio-Blue Boy]47.3.23(画像4)http://m.youtube.com/watch?v=fyFKrC7a90Qまた次はコード進行を流用して対位法的テーマを乗せたものになる。 [Lee Konitz...
View Article責めないで(ジミー・マクヒュー、映画主題歌'33)
『捧ぐるは愛のみ』『明るい表通りで』と同一作者。まず歌唱版を。サラ版のピアノはモンク。 [Peggy Lee-Don't Blame Me]45.1(画像4)http://m.youtube.com/watch?v=RQyyWdNmdvc [Sarah Vaughan-same]live,46.6http://m.youtube.com/watch?v=Q_Iid8XzS2Qまず大御所が、...
View Articleアル中病棟入院記162
(人名はすべて仮名です)・4月8日(木)晴れ「気持のよい晴天、単調な入院生活。もう第三病棟から第二病棟に来て一か月になる。朝の会の後で渥美さんとコンビニへ。買い物の用は当座はなく、近々ボールペンは切れそうだがマンガの立ち読みにしよう。これまでは柳瀬さんと行っていたが身体障害・知覚障害のある渥美さんの単独外出はちょっと危ない。新聞と牛乳、菓子パンなどを渥美さんが選んでいる間、週刊文春の小林信彦、近田春...
View Articleゴッド・ブレス・ザ・チャイルド(ホリデイ&ハーツォグ'41)
ビリーの自作曲は10指に満たないが名曲揃いで打率が高い。この曲はもっとも名高く、26歳、34歳、41歳のスタジオ録音がある。 [Billie Holiday-God Bless the Child]41.5.9(画1)http://m.youtube.com/watch?v=bKNtP1zOVHw...
View Articleアル中病棟入院記163
(人名はすべて仮名です)・4月8日(木)晴れ「グループワークで毎回発言をパスしているのは、テキストの通称『青本』の中から酒歴体験を振り返るのだが、そこにはありとあらゆる問題飲酒の事例が上げられているわけだ。朝起きたらまず飲んで移動中や職場でも飲む。四六時中飲み続ける。飲酒前後で意識が途切れている。火気の取り扱いや車輌の運転で事故を起す。階段から転落したり路傍の溝に落ちたりする。その他もろもろ。渡辺さ...
View Articleドント・エクスプレイン(ホリデイ&ハーツォグ'46)
これもビリー自作の名作で浮気な男に「言い訳しないで」と嘆く歌。『ゴッド・ブレス~』同様友人の作曲家ハーツォグに仕上げを協力してもらっている。初録音は、 [Billie Holiday-Don't Explain]45.8.14(画像4)http://m.youtube.com/watch?v=2O5VMDuMY_s没年前年のライヴでも、...
View Article愛か別れか(ミュージカル挿入歌'28)
20年代~30年代の人気歌手ルース・エティングの持ち歌で出演ミュージカルに採用されて著名曲となった。ジャズ・ヴァージョンではやはりこの人が先駆。 [Billie Holiday-Love Me or Leave Me]...
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