フリー・ジャズ小特集
フリー・ジャズを知りたいが何から聴こう、という方もいらっしゃるだろう。すると真っ先に上がるのがこれ。 [Ornette Coleman Quartet-Lonely Woman](画像1)http://m.youtube.com/watch?v=DNbD1JIH344&gl=JP&guid=ON&client=mv-google&hl=ja...
View Articleパップ剤について
そもそも筋肉痛などなければパップ剤など貼る必要はないのだ。パップ剤と言っても知らない人もいるかもしれないから説明すると、湿布の一種、ただしすぐに連想される冷湿布や温湿布ではなく、薬剤湿布にあたる。広辞苑を見よう。しっ-ぷ【湿布】木綿・紋羽(もんば)・フランネル・ガーゼなどを水や湯または薬液などに浸して患部に当て固定すること。また、その布。多く炎症の治療に用いる。つまりパップ剤の方が冷湿布や温湿布より...
View Articleアル中病棟入院記67
・3月25日(木)雨「二日続きの雨。それなりに病棟は朝から平穏。昨夜は就寝前の一服もせず11時床に就き、朝7時には自然にスッキリ目が醒める。熟睡した満足感で寝覚めも良い。今日の予定は忙しい。木曜恒例午前中のシーツ交換、担当主治医のDm先生の診察曜日(これも午前中)、午後は2時からグループミーティングと7時~8時からのAAメンバー来院聴講会。最後のやつがいちばんアレで、入院中にも自助グループのミーティ...
View Articleチャーリー・パーカー
昨年逝去した小説家で英文学者の丸谷才一氏は、専攻するジェイムズ・ジョイスについてうまい表現をしていた。ジョイスという作家は巨大な漏斗のような存在で、西洋文学の伝統すべてがジョイスに流れ込み、以後の文学はすべてジョイスから出た、と。それを言うなら現代文学の祖はボードレールだろうと思うが、これがロックならジミ・ヘンドリックスだろう。ジミほどの才能となると自分がジミであることが信じられなかったに違いない。...
View Articleエムブレイサブル・ユー
この曲は元々ミュージカル挿入歌として1930年にガーシュウィン兄弟によって作られた。ジャズ歌手で持ち歌にしたのはシナトラの方が早いが、絶大な反響を呼んだのはこれ。 [Billie Holiday-Embraceable...
View Article坂本遼自選小詩集(昭35年)1
坂本遼(さかもと・りょう)明治37年(1904)兵庫県に生る。昭和45年(1970)没。朝日新聞社に勤務、社会部・学芸部・論説委員を経て退社。草野心平の「銅鑼」同人となって作品を発表。著作には詩集「たんぽぽ」(昭和2年)の他小説集「百姓の話」などがあり小説もまた散文詩風である。「たんぽぽ」の作品は播磨地方の方言を農民的感覚の裏づけにより生かしたもので、作品全体に農民的な、ややアナーキスティックな情操...
View Article坂本遼自選小詩集(昭35年)2
『時雨』(二回分載)圭よ たっしゃか。よんべ あぜをあるいとったらほたるがいっぴきおった。わしはてのひらをはわした。おみいはねぶかをちみきってきて あなのなかへほたるをはいこました。ねぶかのなかのあおいひをみて神戸のおっさんや というとったど。お前が夏こんなことをしておったのをおもいだしてわしはむねが一ぱいになった。 *圭よ わしはおみいにはようようあいそうがついてしもうた。よんべ ねやのなかで...
View Article坂本遼自選小詩集(昭35年)3
『時雨』(続き)きのう 先生におまえがおいていた花さしとおまえのしゃしんをあげた。たいへんよろこんでやった。それで きょう そのおれいやというて おまえに毛糸のじばんをあんでやろうといてやった。そして身のだけは何尺かとたずねてやった。「五尺八寸です」というとびっくりしてやった。そしてりっぱなからだやというて にこにこして おまえのしゃしんをみとってやった。圭よ よろこんでくれ。 *きょう...
View Article坂本遼自選小詩集(昭35年)4
『春』おかんはたった一人峠田のてっぺんで鍬にもたれ大きな空に小っちゃいからだをぴょっくり浮かして空いっぱいになく雲雀の声をじっと聞いているやろで里の方で牛がないたらじっと余韻に耳をかたむけているやろで大きい 美しい春がまわってくるたんびにおかんの年がよるのが目に見えるようで かなしいおかんがみたい※『たんぽぽ』(分載)圭よ たっしゃかつめとうなって あさ...
View Article坂本遼自選小詩集(昭35年)5
『たんぽぽ』(承前) *ついたちの日 つらいおもいで あやまりにいたそれで またおみいもきげんよう子もりにいたわしは きんの れんげ田のなかではちにさされたそれで目がはれて ひだりのほうはふさがってしもうたまいにちまいにちおまえのことをおもわん日とてないまいあさ 大阪のほうをむいて おひいさんをおがみよる *うちの したん田でひばりが子うんだ一日一日大きくなりよる わしは...
View Article坂本遼自選小詩集(昭35年)6
『たんぽぽ』(承前) *圭よ どえらいことがわいてきたがいわしは こんなつらい はらのたつめをみるのならしんだほうがましやおみいのどあほめが 子をはらみやがったどさあ おまえはどないするどえんもゆかりもないおみいの子をどないするのどどこの だれそれの子かは わしには わかっとるけんど わしは そないな あほうなことをいうてよういかんおとこより おみいのどあほめがわるいのやこんな どあほめが...
View Article