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Claudio Rocchi-"Volo Magico N.1"Italy,1971

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Claudio Rocchi-"Volo Magico N.1"Italy,1971(Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=qItKh0dK7l4&feature=youtube_gdata_player
[Tracce]
A1."Volo magico n.1"-18:33
B1."La realt?? non esiste"-2:11
B2."Giusto amore"-10:59
B3."Tutto quello che ho da dire"-4:06
Parole e Musica di Claudio Rocchi.
[Musicisti]
Claudio Rocchi - voce, chitarra 12 corde, chitarra acustica & chitarra elettrica + tubo, cori
Alberto Camerini - chitarra 6 corde, chitarra acustica & chitarra elettrica, cori
Ricky Belloni - chitarra elettrica, cori
Eno Bruce - chitarra 6 corde, chitarra acustica, basso, cori
Lorenzo Vassallo - batteria, percussioni
Eugenio Pezza - pianoforte, organo, mellotron, campanelli
Donatella Bardi - voce, cori
Gigi Belloni - cori
Michel Kanah - cori
Gianfranco Lombardi - cori
(Suonano in La realt?? non esiste:
Eugenio Pezza - pianoforte
Claudio Rocchi - voce)
(Suonano in Tutto quello che ho da dire:
Claudio Rocchi - pianoforte, voce
Eugenio Pezza - mellotron)
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 21歳にして生涯の最高傑作を作ってしまったミュージシャンというのは果たして幸せだろうか。クラウディオ・ロッキの最初の3枚のアルバムは三部作と見るべきだろうが、デビュー作『ヴィアッジオ』も第三作『ノルマにかかる虹(魔術飛行N.2)』も素晴らしいアルバムと認めた上で、ひとりのアーティストが生涯に一回きり生み出せる奇蹟のような作品が、クラウディオ・ロッキにとってはセカンド・アルバム『魔術飛行N.1』になるだろう。昨年ロッキは逝去したから、なおさらその感が深い。ヨーロッパ圏の70年代ロックでもこれに匹敵する決定的アルバムを10枚上げられるか難しい。ヘルダーリンの『ヘルダーリンの夢』やポポル・ヴー『ホシアンナ・マントラ』、ピュルサー『ハロウィーン』やワパスー『ルートヴィッヒ二世』あたりが思い浮かぶが、『魔術飛行N.1』がクラウディオ・ロッキに持つ意味は『地獄の季節』とランボー、『マルドロールの歌』とロートレアモンの関係のようなものだろう。ロッキは陰棲もしなかったし、不幸な夭逝もしなかった。だが作品の方で同じ作者がこれほどのものを二度とは作れないまでの高みに達してしまった。
 このアルバムはLP盤ではA面すべてを占めるタイトル曲に尽きる。B面の3曲は前菜やデザートみたいなものだろう。組曲形式でA面を1曲とする例は同年にニュー・トロルスにあり、イタリアのロックでは珍しくなくなったが、純然たる1曲をアルバムA面全編でやってのけたのは『魔術飛行N.1』がイタリアのロック初で、翌年発表のアラン・ソレンティのデビュー作『アリア』も『魔術飛行N.1』を直接の手本にしたものなのが聴き較べればわかる。先例としてはカンの『モンスター・ムーヴィー』1969やアモン・デュールの『楽園に向かうデュール』1970があり、後にはファーラウトの『日本人』1973があるが、それぞれドイツや日本のバンドであり、ピンク・フロイドの広範な影響はロッキ作品を含め多少なりとも感じられるが、どんな影響からも隔絶した圧倒的なオリジナリティがこのアルバムにはみなぎっている。B面の3曲は素直な曲調やステディなリズム・セクションもあり、英米ロックとの違和はそれほど感じないが、A面の大曲は英米ロックやヨーロッパの周辺諸国どころか、71年当時のイタリアのロック界の発想からも切れている。日本では遠藤賢司がニール・ヤングに注目していたようにニール・ヤングのダウナーな面、デイヴィッド・クロスビーのアシッド指向にはリスナーの立場からは注目していたと思われるが、ヤングにもクロスビーにもこれほど極端なアルバムは作れなかったし(クロスビーの"If I Could Only Remember My Name…"1971にはロッキに近い感覚があるが)、そもそも方向性が異なる。ではロッキの方向性とは、と考えると、通俗的だが、音楽的耽美主義というのが結局的を射ているだろう。だが耽美主義もここまでくるとかくも壮絶になるものなのか。さすがに次作は『魔術飛行N.2』の副題を持ちながらも、音楽的にはずっと柔和なものになる。
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(discogs.comより)
A second album in 1971, Volo magico n.1, is usually considered as his best effort, in much the same style as Alan Sorrenti's Aria with a side-long title track and softer tracks on the other side. The 18 minute long title track starts with a soft introduction and goes on with hypnotic move based on the guitars of Alberto Camerini and Ricky Belloni (from Nuova Idea and later New Trolls).
Always influenced by eastern doctrines (he later became a Hare Krishna), he was also active in anti-war movements and always present at the various Italian pop festivals of the early 70's.
 (拙訳)1971年のセカンド・アルバム『魔術飛行N.1』はクラウディオ・ロッキ最高の力作と定評があり、アラン・ソレンティの『アリア』同様にアルバムA面全編を使った長いタイトル曲と、A面よりは軽い曲が数曲、B面に収められている。18分に及ぶタイトル曲は穏やかな導入部に続きアルベルト・カメリーニとリッキー・ベローニ(ヌォーヴォ・イデア在籍、後にニュー・トロルスに加入)の熱狂的なギター・パートに進む。
 常に東洋思想の影響を受けながら(ロッキは後にハレ・クリシュナ教徒になる)、ロッキは熱心に反戦運動に参加し、70年代初頭のポピュラー音楽フェスティヴァルの常連出場アーティストになった。

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