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57年のルーさんは数の上では多作で、5セッションで8枚のアルバムに及ぶ。アルバムは多いがセッション数は一定しているので制作体制には無理がなかっただろう。どのアルバムも出来がいい。
Jimmy Smith:House Party(画像1)57.7.4&58.2.25
-は57年分はカルテットで'Lover Man',58年分はジャム・セッションで'Au Privave'と、どちらもパーカーゆかりの曲だが、かつてのようにことさらパーカーを意識した演奏はしていないのが変化を感じる。ルーさんの参加はLPレコードA面のこの2曲・22分だけ。
上記カルテット・セッションの全曲は当時お蔵入りとなり、80年代になって日本独自発売で発掘された。
Jimmy Smith Trio With Lou Donaldson:Jimmy Smith Trio + L.D.(画像2)57.7.4
-がそれで、オルガン・トリオ+アルトサックスだから音は軽い(そこがテナーとの違いになる)。内容もメロウ路線で、制作したものの「これじゃ軽すぎる」と未発表になったのだろうと思われる。60年代後半以降であればむしろこの内容は時流に乗っただろう。
ルーさんにはコンガ入りクインテットのレギュラー・バンドがあったが、57年の時流はハード・バップだったのでドナルド・バードのトランペット、カーティス・フラーのトロンボーンでA面2曲・B面2曲のハード・バップ作品を作る。
Lou Takes Off(画像3)57.12.15
-はソニー・クラークがピアノなのが日本で人気の高いポイントになっている。選曲もパーカーの'Dewey Square',ガレスピーの'Groovin' High'に、スタンダード『恋とは何でしょう』の改作オリジナル'Sputnik'とオリジナル・ブルース'Strollin' In'という、実にハード・バップな内容で、もはやルーさんの本流ではないが文句なしに楽しい。
「ハウス・パーティ」の58年セッションの残りは、
Jimmy Smith:The Sermon(画像4)58.2.25
-のA面全面20分のタイトル曲のブルースで、これもスミスの代表作になった。CDではパーカー曲が追加されている。