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Channel: 人生は野菜スープ(または毎晩午前0時更新の男)
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(50a)ルー・ドナルドソン(as)

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Lou Donaldson(1926-,alto sax)。
さて、ルーさんの連載を始める前に自分は何枚この人のアルバムを持っているのか数えてみた。同一のセッションは一枚と数えれば、ちょうど30枚になることがわかった。特にファンというわけでもないのに、25年間ジャズを聴いてくればそのくらい集まる。そのくらいの風格のあるジャズマンだと言ってよい。
ルーさんはパーカー派アルト奏者の第一人者と呼ばれる。アメリカの渡辺貞夫というところだ。だが生粋のニューヨーカーであるルーさんによると順序は逆で、自分たちが仲間内で演っている所にカンサスの田舎からチャーリー・パーカーが出てきてビ・バップの代名詞みたいになったのだ、という。これには沢山のジャズマンの証言の裏づけもあり、ケニー・クラーク(ドラムス)とセロニアス・モンク(ピアノ)が主宰していたジャムセッションがビ・バップの始まりというのが定説になっている。

ルーさんの初録音も、ジョン・ルイス(ピアノ)、パーシー・ヒース(ベース)にケニー・クラークを加えた、初期MJQの雛型である、
Milt Jackson:Wizard Of The Vibes(画像1)52.4.7
-だった。ミルトの代表曲'Bag's Groove'の初演が含まれている。ブルーノート社のモダン・ジャズ路線の劈頭を飾る一枚でもある。

次の、
Thelonious Monk:Genius Of Modern Music Vol.2(画像2)52.5.30
-もブルーノート社の作品で、Vol.1ではホーン奏者がモンクの曲をこなしきれなかったが、今回はケニー・ドーハム(トランペット)とドナルドソン、ラッキー・トンプソン(テナー)という巧者が揃って成功作ができた。以上二作、本人がでかい口を叩くだけある。

ルーさんはそのままブルーノート社専属になり、10インチLPを2枚出して、初の12インチ・フル・アルバムを発表する。
Quartet,Quintet,Sextet(画像3)52.6.20&11.19,54.8.22
-がそれで、52年6月はカルテット、同年11月はクインテット、54年8月はセクステットになる。52年のピアノはホレス・シルヴァーで、54年はエルモ・ホープが弾いている。ビ・バップの熱気溢れる名作だろう。

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