ビリー・ホリデイ10

47年5月～48年3月の投獄は15歳でデビューしたビリーには18年目の大きな挫折となった。大和明氏はそれまでのビリーの楽歴を成長期・完成期・全盛期・円熟期とし、急逝までの12年間を不安定期・衰退期・挽回期とする。デッカへの最終録音の49年10月19日収録の全6曲(最後の2曲は合唱団入り)はゴードン・ジェンキンスの管弦楽団を従え、不安定中の絶唱というべき訴求力がある。特に『ゴッド～』はビリー自作曲で最大の名曲の再演。
デッカ時代のビリーはバラードへの志向、管弦楽や合唱団の導入などのポップ化で従来の評価は低かった。大和氏すら声の衰えを補うための表面的なテクニックが耳障りになると指摘しつつ、最終セッションの「切々たる感情表現を示した立派な歌唱」を讃えている。全6曲を紹介したい。

［Billie Holiday-You're My Thrill］'49.10.19
http://m.youtube.com/watch?v=-fWrkyKmHaI&guid=ON&hl=ja&client=mv-google&gl=JP

［Crazy He Calls Me］
http://m.youtube.com/watch?v=eglNtIGaer0&gl=JP&hl=ja&guid=ON&client=mv-google

［Please Tell Me Now］
http://m.youtube.com/watch?v=GKTbHq_4H6g&guid=ON&client=mv-google&hl=ja&gl=JP

［Somebody's On My Mind］
http://m.youtube.com/watch?v=nFJE_LlmCb0&gl=JP&hl=ja&guid=ON&client=mv-google

［God Bless The Child］
http://m.youtube.com/watch?v=GvVvQ0v13Fg&hl=ja&guid=ON&gl=JP&client=mv-google

［This Is Heaven To Me］
http://m.youtube.com/watch?v=gI9cbICTWxA&gl=JP&hl=ja&guid=ON&client=mv-google

(この頃完)