ヴァーンフリート Wahnfried Featuring Klaus Shulze - トランスレーション Trancelation (ZYX, 1994)
Recorded at Klaus Shulze Studios, Hambuhren, Hannover, Berlin, October 1993
Released by ZYX Music ZYX 20296-2, July 13, 1994
(Tracklist)
1. Intrance : https://youtu.be/Gxd9j_gAbYw - 4:49
2. Future World - 5:56
3. I Like To Do Something For You - 4:22
4. Crazy About - 4:13
5. Abyss - 8:23
6. Mental Atmosphere - 5:00
7. Wahnfried's Dream - 4:06
8. Future World 2 - 12:15
9. Transistor Radio - 4:54
10. Duel : https://youtu.be/LgBPwpNsyNk - 3:52
11. Oriental 1 - 5:42
12. Oriental 2 - 6:20
13. The End - Someday - 4:14
[ Personnel ]
Klaus Schulze - electronics
U. W. Uberschall - sampling
Georg Stettner - keyboards
*
(Original ZYX "Trancelation" CD Liner Cover, Incert Sheet & CD Label)
本作は「フューチャリング・クラウス・シュルツェ」という名義でメンバーもデジタル機材のみ担当と、ほとんどシュルツェのソロ名義のアルバムと変わらない過程で制作されていますが、本作から「リヒャルト・ヴァーンフリート」から単にヴァーンフリートとしたとはいえシュルツェのソロ名義作とは異なる意識があったのは、シュルツェ自身が自己のオフィシャル・サイトのディスコグラフィーの本作の項目でイタリック体で「A first "Techno" try-out. Okay, but...」と注記しているように、作品というよりは試作的な実験の場にヴァーンフリート作品を位置づけたことになると思います。'90年代のこの時期はシュルツェのソロ名義作はサンプリング時代とされていた時期がほぼ完了し、次のステップを模索していた頃で、'94年の4作をライヴ大作『Das Wagner Desaster Live』で締めくくったシュルツェは『In Blue』'96でマニュエル・ゲッチングをゲストに迎え'70年代の作風を'90年代のセンスで再解釈したようなアルバムにすると、『Are You Sequenced?』'96でその作風を継ぎ、生誕50周年&ソロ・アーティスト・デビュー25周年の『Dosburg Online』'97で20世紀中の新作発表は一旦休止しますから、『In Blue』『Are You Sequenced?』『Dosburg Online』のソロ名義作3作の試作として本作は位置づけられもしますし、そうした過渡的なアルバムをあえて残すためにヴァーンフリート名義がリヒャルト・ヴァーンフリート名義の前作『ミディテーション』'86以来8年ぶりに、ただしかなりニュアンスを変えて使われたのが本作の意図になると思います。またソロ名義にしなかったのは共作メンバーのアイディアを求めながら制作したということもあるのではないかと想像され、シュルツェ自身の本作へのコメント「A first "Techno" try-out. Okay, but...」が意味深に取れるような気もします。
Recorded at Klaus Shulze Studios, Hambuhren, Hannover, Berlin, October 1993
Released by ZYX Music ZYX 20296-2, July 13, 1994
(Tracklist)
1. Intrance : https://youtu.be/Gxd9j_gAbYw - 4:49
2. Future World - 5:56
3. I Like To Do Something For You - 4:22
4. Crazy About - 4:13
5. Abyss - 8:23
6. Mental Atmosphere - 5:00
7. Wahnfried's Dream - 4:06
8. Future World 2 - 12:15
9. Transistor Radio - 4:54
10. Duel : https://youtu.be/LgBPwpNsyNk - 3:52
11. Oriental 1 - 5:42
12. Oriental 2 - 6:20
13. The End - Someday - 4:14
[ Personnel ]
Klaus Schulze - electronics
U. W. Uberschall - sampling
Georg Stettner - keyboards
*
(Original ZYX "Trancelation" CD Liner Cover, Incert Sheet & CD Label)
本作は「フューチャリング・クラウス・シュルツェ」という名義でメンバーもデジタル機材のみ担当と、ほとんどシュルツェのソロ名義のアルバムと変わらない過程で制作されていますが、本作から「リヒャルト・ヴァーンフリート」から単にヴァーンフリートとしたとはいえシュルツェのソロ名義作とは異なる意識があったのは、シュルツェ自身が自己のオフィシャル・サイトのディスコグラフィーの本作の項目でイタリック体で「A first "Techno" try-out. Okay, but...」と注記しているように、作品というよりは試作的な実験の場にヴァーンフリート作品を位置づけたことになると思います。'90年代のこの時期はシュルツェのソロ名義作はサンプリング時代とされていた時期がほぼ完了し、次のステップを模索していた頃で、'94年の4作をライヴ大作『Das Wagner Desaster Live』で締めくくったシュルツェは『In Blue』'96でマニュエル・ゲッチングをゲストに迎え'70年代の作風を'90年代のセンスで再解釈したようなアルバムにすると、『Are You Sequenced?』'96でその作風を継ぎ、生誕50周年&ソロ・アーティスト・デビュー25周年の『Dosburg Online』'97で20世紀中の新作発表は一旦休止しますから、『In Blue』『Are You Sequenced?』『Dosburg Online』のソロ名義作3作の試作として本作は位置づけられもしますし、そうした過渡的なアルバムをあえて残すためにヴァーンフリート名義がリヒャルト・ヴァーンフリート名義の前作『ミディテーション』'86以来8年ぶりに、ただしかなりニュアンスを変えて使われたのが本作の意図になると思います。またソロ名義にしなかったのは共作メンバーのアイディアを求めながら制作したということもあるのではないかと想像され、シュルツェ自身の本作へのコメント「A first "Techno" try-out. Okay, but...」が意味深に取れるような気もします。