Recorded at at The Rudy Van Gelder Studio in Englewood Cliffs, New Jerse, November 28 and December 18, 1961
Released by Blue Note Records BST84104 as album "Buhaina's Delight", June 1963
[ Personnel ]
Art Blakey - drums, Freddie Hubbard - trumpet, Curtis Fuller - trombone, Wayne Shorter - tenor saxophone, Cedar Walton - piano, Jymie Merritt - bass
誰もが知っているヘンリー・マンシーニのこの曲は1961年の映画『ティファニーで朝食を』で、主演女優オードリー・ヘプバーンが劇中で歌い、映画のヒットとともにこの曲も大人気となり、インストルメンタル盤が同年シングル発売されて12月25日に全米最高位11位を記録しました。翌年、1961年のアカデミー歌曲賞を受賞し、また、グラミー賞でも最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞の3部門を受賞しています。'60年代からはスタンダード曲と言える曲はアメリカのポップス曲からも急激に減少するのですが、「ムーン・リヴァー」は'60年代に生まれた数少ないスタンダード曲でも屈指のヒット曲で、ポップス、ジャズ、ロックのジャンルをまたいで数百のカヴァー・ヴァージョンを生んでいます。インストルメンタルによるジャズ・カヴァーでは何と言ってもこのメッセンジャーズ・ヴァージョンでしょう。メッセンジャーズの演奏はいつも景気がいいですが、これほど景気のいい「ムーン・リヴァー」は他のアーティストにはできません。テーマ・メロディにドラム・ブレイクを入れたのは、もちろんこの時期に音楽的リーダーでアレンジを担当したショーターのアイディアでしょう。