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前作「アリゲーター・ブーガルー」の後カデットに契約消化盤?'Fried Buzzard'67を吹き込み、ここから先のルーさんは、どんどんピュアなジャズ愛好家の嗜好から離れていく。はっきり言って金太郎飴のようなアルバムが続く。一作だけ聴けばご機嫌なのだが、続けざまに聴くとスタンダード曲が出てくる時くらいしかアルバムの違いがわからない。
Mr.Shing-A-Ling(画像1)67.10.27
-はギターはジミー・ポンダーに変わったがオルガンのロニーは留任、なにより前作ではメルヴィン・ラスティのコルネット(悪くはなかったが)が値千金のブルー・ミッチェルのトランペットに変わった。「いそしぎ」'The Shadow Of Your Smile'を演っているが、ほとんどがオリジナル・ブルースで、ミッチェルのおかげで張りのあるアルバムになっている。
「アリゲーター~」以降はジャケットまでポップ化の一方をたどるルーさんだが次作、
Midnight Creeper(画像2)68.3.18
-はまだいい方だろう。ここでも「アリゲーター~」以来のロニー・スミス(オルガン)とレオ・モリス(ドラムス)は留任、ミッチェルも引き続き参加、ギターはジョージ・ベンソン復帰とメンバー的には万全すぎるほどだが、タイトル曲は「アリゲーター~」まんまではないか。ベンソンはテクニックではグラント・グリーン以上の逸材だろうがジャズの匂いがしない。なにしろルーさん本人が、音色は太くなったが昔のルーさんの演奏を倍以上スローにしたようなフレーズしか吹かない。ジャズ的なかっこよさはミッチェルの演奏にしか残っていない。
ジャケットはいいがマンネリと言われても仕方ない前作の反省か、
Say It Loud!(画像3)68.11.6
-は気合を入れたアルバムになった。タイトルはジェイムズ・ブラウンの最新のヒット曲'Say It Loud I'm Black And I'm Proud'のカヴァーに由来する。ポンダーがギター、オルガンはチャールズ・アーランドに替わった。アーランドがいい。久しぶりにベタなスタンダード'Caravan','Summertime'を黒っぽく演っていて、くつろげる。