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Channel: 人生は野菜スープ(または毎晩午前0時更新の男)
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(補12h)B・ハッチャーソン(vib)

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Bobby Hutcherson(1941-,vibes & marimba)。
アルバムでは十分な実積を積んできたとはいえ、ライヴではまだハッチャーソン自身に集客力はなかった。67年夏にはミンガス・ジャズ・ワークショップから独立したアルト奏者ジョン・ハンディのグループに参加する。
John Handy:New View(画像1)67.6.28
-はジャズ・クラブでのライヴ盤で、ハンディは65年にも「ライヴ・アット・モンタレー」をヒットさせている。今回はハッチャーソンとパット・マルティーノ(ギター)の参加、日本盤の邦題通りコルトレーンの『ナイーマ』のカヴァーが目玉だった。
これが'Naima(In Memory Of John Coltrane)'と題されたため物議をかもした。アルバム発売は夏になったが、コルトレーンの急死は7月14日で、ライヴ録音時にはまだ故人ではなかった。不謹慎な便乗商法と批判されたがアルバムの出来はよく、ハンディの音楽は面白い。これも結果的にはヒット作となった。

次の、
Oblique(画像2)67.7.21
-は10年後まで発表されなかったお蔵入りアルバム。ハンコック(ピアノ)、チェンバース(ドラムス)とのピアノトリオ+ヴァイブという編成は名作「ハプニングス」と同じで、リーダーは異なるがアンドリュー・ヒルの「ジャッジメント!」同様、とてもMJQと同じ編成とは思えない。
このアルバムもハッチャーソンの名曲''Til Then'をはじめ充実した演奏満載の秀作で、お蔵入りの理由は当時としては時流に外れた作品と判断されたのだろうか。ハンコックがサントラを担当した映画「欲望」からの'Theme From Blow-Up'など最高にかっこいいのだが。

68年に、やっとハッチャーソンはジョー・チェンバースとの双頭バンドを結成する。だが第1作、
Patterns(画像3)68.3.14
-はアルトにスポルディング、ベースにレジー・ワークマン、ピアノにはスタンリー・カウエルという万全の面子で、チェンバース作のタイトル曲はじめオリジナル曲も秀逸なのにまたもや80年代までお蔵入りの憂き目をみた。スポルディングのワンホーンはこれが唯一だと思うが実力以上の演奏で、文句なしのトップバンドにもかかわらず、ブルーノート社はこれを没にした。

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