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Channel: 人生は野菜スープ(または毎晩午前0時更新の男)
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Novalis-"Banished Bridge" &"Konzerte"

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Novalis-Banished Bridge(West Germany,1973)
(A)1.Banished Bridge
https://www.youtube.com/watch?v=DoWWv4kqFWI&feature=youtube_gdata_player
(B)1.High Evolution
https://www.youtube.com/watch?v=xPrtI65H4AA&feature=youtube_gdata_player
2.Laughing
https://www.youtube.com/watch?v=uuqo3f4RA_k&feature=youtube_gdata_player
3.Inside of Me(Inside of You)
https://www.youtube.com/watch?v=APbtlQIuxqs&feature=youtube_gdata_player
Jurgen Wendel-Gitarren,Gesang
Lutz Rahn-Tasteninstrumente
Heino Shunzel-Bass,Gesang
Hartwig Biereichel-Schlagzeug

旧西ドイツのロック・バンドでもノヴァーリスは日本盤が本国と平行リリースされていたメジャー・レーベルのバンドなので知名度は比較的高いが、ハード・ロックとしてもプログレッシヴ・ロックとしてもハッタリに欠ける地味な作風で、アンダーグラウンド臭さもまるでないから論評されることも少ない。『Banished Bridge』は73年のファースト・アルバムで、ハード系としてもプログレッシヴ系としても出遅れたデビュー作だった。ベースとドラムスは堅実で、キーボードはテクニカルではないがセンスは良い。A面全面を使ったタイトル曲などピュルサー(フランス)のデビュー作A面を思わせるが、ピュルサーは75年デビューだからどちらもルーツは『おせっかい』の頃のピンク・フロイドだろう。ピンク・フロイドがサウンド的にフォロワーを生んだアルバムは『神秘』『ウマグマ』『おせっかい』で、『原子心母』や『狂気』の影響力はそれらほどではない。
デビュー作のヴォーカルはノヴァーリスもピュルサーもひどいが、雰囲気がショボいのがサウンドの味なので合っている。それにノヴァーリスもピュルサーも初代ヴォーカルはデビュー作だけで抜けるので、辞めて行った人を悪く言うのは良くない。

ノヴァーリスはセカンド・アルバム『銀河飛行』(原題"Novalis"75)でギターとヴォーカルにデトレフ・ヨーブを迎え、楽曲とアレンジの質が一気に向上する。リーダーはキーボードのラーンだったが、ヨーブは作曲とアレンジに長けた、ギター・ソロよりアンサンブル指向の巧みなギタリストだったから、前任者よりは多少マシな程度のヴォーカリストではあったが『銀河飛行』と続く『ありし日の夏の夕暮』(原題"Sommerabend"76)は焦点が定まり充実した名作になった。
次作『コンツェルテ』では専任ヴォーカリストにフレーテ・ミュールベックが加入、フルートも兼任するのでインストルメンタル・パートにも幅を広げた。このライヴ盤はA面にセカンド・アルバム全5曲中4曲(A2~5)、B面にサード・アルバム全3曲中2曲(B1,2)を収録し、LP時代は片面30分あったので音量も低くて音質も悪く泣かされたが、CD化でようやく圧縮プレスが解消し、ボーナス・トラックには当時制作中のフィフス・アルバム、これも名作の『海神の馬』(原題"Brandung"77)からアルバムの半分のライヴ先行演奏を収録している。実は張りのあるミュールベックよりもショボい(初代ウェンデルよりはマシ)なヨーブのヴォーカルの方が好みで、ミュールベックはフルートとコーラスくらいだったら良かったと思うが、リード・ヴォーカルよりコーラスの方が歌がうまいのではそれも不自然だろう。ノヴァーリスには飽きない白米のような良さがある。
それにしても、アナログ盤はこうしてCDからMPEG変換してサイトで聴けるより音が悪かった。最初からこの音質で聴ける人が昔の自分には羨ましい。

Novalis-Konzerte(West Germany,1977/Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=1sMY_Y9FHI0&feature=youtube_gdata_player
(A)1.Bolero/2.Es Sich Die Weise Grun/3.Impressionen/4.Wer Schmetterlinge Lachen Hort
(B)1.Wunderschatze/2.Sommerabend
Bonus-Tracks/1.Rrgendwo,Jrgendwann/2.Wenn Nicht Mehr Zahlen Und Figuren/3.Astralis
Frete Mullbech-Gesang,Flote,Gitarren
Detlef Job-Gitarren,Gesang
Lutz Rahn-Taseninstrumente
Heino Schunzel-Bass,Gesang
Hartwig Biereichel-Schlagzeug

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