三好達治に負傷して置き去りにされていく軍馬を描いた散文詩がある。読むたびに母方の祖父を思い出し、祖父の悲しみを想像していたたまれなくなる。年代的に言って敗戦経験者の世代はもう晩年を迎えており、それを聞いて育った息子世代であるぼくも来年は50歳になる。ぼくは娘たちにもそれを伝えたかったが叶わなかった。それだけは悔やまれてならない。
また通院日記ではブログのタイトルを「通院と療養の日々」と改題した方が良さそうだが、実際昨夜の夕食の主菜はチキン・ステーキともやし炒め、食材費60円でした(画像1)とか、近所のスーパーの休憩所で涼んでいると、この地区担当の(うちにも何度か来たことがある)宅急便のお姉さんがアイスを食べていました(画像2)とか、今夜の主菜は味付け豚カルビに炒めもやしの付け合わせで、これも食材費60円でございます(画像3)とか、そういう些末な日常こそが生活の実質になってくる。
夏前には「先一か月分の記事は書き貯めてある」と豪語していたが、ネタが古くなって使えなくなったり、書く方はさぼる一方だったりするうちにストック記事は使い果たし、3週間くらい前からは正味その日の晩に掲載する分を当日に書いている。ジャズマン評伝はレポートみたいなものだからいい。もう一本は自由題だからコンディションが密接に絡んでくる。
「60年代ロック五大勢力相関図」はぼくとしては一種のサーヴィス企画で、ビートルズを軸に主要アーティストたちはどんな活動をしていたか、という読み物だが、賃貸契約更新問題のせいで間が開いてしまった。つぎはザ・バーズから始めなければならない。難関にかかったところで頓挫していたわけだ。
また「アルコール依存症治療病棟の思い出」というのを入院のきっかけまで書いて中断している。病棟内の環境や治療プログラムの実態もお伝えしたい。
今日は歯科に通院した。院長先生には「虫歯だらけになってきましたね」と言われた。