では具体的にどのような作者・作品が取り上げられているかを、全二十章に渡って一望してみたい。
第一章・『オデュッセイア』『旧約聖書』
第二章・ペトロニウス『サテュリコン』、タキトゥス『年代記』
第三章・アンミアヌス『ローマ史』、アウグスティヌス『告白』
第四章・グレゴリウス『フランク人の歴史』
第五章・『ロランの歌』『アレクシウスの歌』
第六章・クレティアン『イーヴァン』『クリジュス』『ランスロ』
第七章・十二世紀キリスト教典礼劇、アシジのフランチェスコ書簡、ヤコポーネ『受難詩』
第八章・ダンテ『神曲』
第九章・ボッカチオ『デカメロン』
第十章・ラ=サール『マダム・フレーヌのなぐさめ』、作者未詳『結婚十五の歓び』
ここまでで上巻。やめとこうかなこの授業取るの、と思った人も多いだろう。下巻は少しずつ現代に近づいてくる。
第十一章・ラブレー『ガルガンチュワ物語』
第十二章・モンテーニュ『エセー』
第十三章・シェイクスピア『ヘンリー四世』『マクベス』『あらし』
第十四章・セルバンテス『ドン・キホーテ』正続
第十五章・モリエール『タルチュフ』、ラ=ブリュイエール『カラクテール』、ボワロー『詩法』
第十六章・プレヴォー『マノン・レスコー』、ヴォルテール『哲学書簡』『カンディード』、サン=シモン『回想録』
第十七章・シラー『たくらみと恋』、ゲーテ『ウィルヘルム・マイスター』
第十八章・スタンダール『赤と黒』、バルザック『ゴリオ爺さん』、フローベール『ボヴァリー夫人』
第十九章・ゴンクール兄弟『ジェルミニー・ラセルトゥー』、ゾラ『ジェルミナール』
第二十章・ウルフ『燈台へ』、プルースト『失われた時を求めて』、ジョイス『ユリシーズ』
諦めるのはまだ早い。次回はこれの攻略法を考察したい。