ビリー・ホリデイその2

簡単にビリー・ホリデイの全録音歴を述べると、1933年～44年はCBSコロンビア傘下のジャズ専門レーベルに所属。前回と今回がその時期で、CD10枚組の完全版「レディ・デイ」と2枚組ベストで聴ける。コロンビア時代末はフリー契約でコモドア社に39年・44年に録音し、それが伝説的アルバム「奇妙な果実」になる。44年～50年は円熟期に相応しく、デッカ社の2枚組CD「コンプリート・デッカ・レコーディングス」にまとめられるシングルを残す。だが私生活はトラブルが増え48年には9か月の入獄、49年にも逮捕され謹慎処分にあい、正式に大手ヴァーヴ社と専属契約した52年から59年3月までアルバム11枚と58年にコロンビアから単発契約で1枚を残し、59年7月に入院先の病院で病死した。かつての恋人レスター・ヤングの病死から4か月後だった。50年代の録音はアルバム単位なので統一感があり音質もいい。

コロンビア後期は有名スタンダード曲のビリー版の需要が高まる。この曲はシナトラの十八番でもある。
［Billie Holiday-Night And Day］39.12
http://m.youtube.com/watch?v=4BQ03pG_HA0&client=mv-google&hl=ja&gl=JP&guid=ON

次も大スタンダードだが、女性歌手限定(器楽演奏は別)なのはタイトル通り。もちろんビリーさんが歌えば決定版になる。
［The Man I Love］'39.12
http://m.youtube.com/watch?v=7M2xHyF_wh4&guid=ON&client=mv-google&gl=JP&hl=ja

次は『身も心も』。
［Body And Soul］'40.2
http://m.youtube.com/watch?v=VHcppf61OoM&client=mv-google&hl=ja&gl=JP&guid=ON

次もシナトラ版と雌雄を、というかシナトラが歌えば男の、ビリーさんが歌えば女の歌になるのだ。
［All Of Me］'41.3
http://m.youtube.com/watch?v=lI5ORDi7yOs&client=mv-google&gl=JP&guid=ON&hl=ja

(続く)