Recorded at at Bern Festival and Sinus Studios, Bern, Switzerland, August 1972 and at The Studio Dierks, overdubs recorded The Studio Dierks, October 1972(B2 only) and Recorded at The Studio Dierks, December 1972 (A2 only), and Recorded at The Studio Dierks, Stommein by Dieter Dierks, February-May 1973
Released by Metronome Records GmbH, Die Kosmischen Kuriere KM 58.013, 1974
Musik von Dierks, Dollase, Gottsching, Grosskopf, Schulze expect*
Remixes von Dieter Dierks
(Seite 1) Im Reich Der Magier
A1. Im Reich Der Magier - 8:30
A2. Der Herrscher* (W. Wegmuller, The Cosmic Jokers) - 2:47
A3. The Cosmic Couriers Meet South Philly Willy - 5:27
(Seite 2) Die Galaxie Der Freude
B1. Kinder Des Alls I - 3:40
B2. The Electronic Scene* (T. Learly, Ash Ra Tempel) - 2:24
B3. Kinder Des Alls II - 3:41
B4. Interplay Of Forces - 5:15
B5. Planeten Sit In - 3:14
[ Personnel ]
Manuel Gottsching - guitar
Dieter Dierks - recording, synthesizer
Jurgen Dollase - piano, organ
Harald Grosskopf - drums, percussion
Klaus Schulze - electronics, percussion
Gille Lettmann - lyrics, voices
Rosi Muller - lyrics, voices
Walter Wegmuller - concepts, vocals, composer (A2 only)
Walter Westrupp - guitar, composer (A2 only)
Jerry Berkers - guitar, bass, composer (A2 only)
Hartmut "Hawk" Enke - bass, guitar, synth/electronics (B2 only)
Timothy Leary - voice, "direction", lyrics (B2 only)
Michael Duwe - voice, flute (B2 only)
Brian Barritt - voice, lyrics, arrangements (B2 only)
Liz Elliott, Bettina Hohls, Portia Nkomo - voice (B2 only)
Steve Schroyder - organ, synth/electronics (B2 only)
Dieter Burmeister - drums (B2 only)
Tommie Engel - drums (B2 only)
*
(Original Kosmische Musik "Sci Fi Party" LP Liner Cover & Seite 1/2 Label)
このサンプラー・アルバム『サイ・ファイ・パーティー』は『セヴン・アップ』からのB2、『タロット』からのA2に『コズミック・ジョーカーズ』『ギャラクティック・スーパーマーケット』からの抜粋をコラージュしたアルバムで、『タロット』からのA2を除き曲名も新たにつけられたものになっています。『タロット』からの同曲もリミックス・再編集されていますし、一応アルバムはA面3曲・B面5曲とされていますがシームレスにLPレコードの片面が1曲につなげて編集されているので、オムニバスのサンプラー・アルバムとしての役割はほとんど果たしていません。『ロード・クリシュナ・フォン・ゴロカ』からの抜粋は入っていないようにクレジットされていますが、あのアルバムはアコースティック・アルバムだったのでサウンド断片だけ抜き出して上記アルバムからの曲にダビングしてある可能性も大いにあり、同作に参加していたヴァレンシュタインのベーシストのジェリー・バーカーズは本作リリース時バンドとレーベルから抜けていたので煩を嫌って『タロット』からのロック曲のみの参加にクレジットをとどめた可能性もあります。アシュ・ラ・テンペルのデビュー作、第2作『セカンド(振動)』'72、『セヴン・アップ』、『ジョイン・イン』と同じくアルバムはA面のロック・サイド、B面のメディテーション・サイドと一応は言えますし、B3などはあまりにおなじみの無限転調が出てくるので先に上げたどのアルバムからの抜粋かわかりません。まだテープ編集かマルチ・トラックのリミックス止まりの時代にサンプリングに近い手法でアルバムを作っていたのはカンやアモン・デュール、クラフトワーク、ファウスト、クラウス・シュルツェら西ドイツのロックの先駆性ですが、その仕掛け人にはロルフ=ウルリッヒ・カイザーやオラフ・キューブラー(アモン・デュール)、ウーヴェ・ネッテルベルク(ファウスト)らのプロデューサー、コニー・プランクやディーター・ダークスらのレコーディング・エンジニアの働きも大きく、ロックに関しては英米スタイルに追従するかまったく異なるドイツならではのスタイルを作るかでライヴ活動なしにまずアルバム制作から始めたこの時期のアーティストたちはレコーディング経験によって独自のスタイルをつかんだと言って良いので、コズミック・ジョーカーズ・セッションの経験がシュルツェのソロ活動にフィードバックした要素は非常に多く、これら一連のセッション作品はソロ作品に先立ってシュルツェが作って行く音楽性の一端をを先取りして実現しているとも聴けるのです。