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ソニー・クリス Sonny Criss - アップ・アップ・アンド・アウェイ Up, Up and Away (Prestige, 1967)

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ソニー・クリス Sonny Criss - アップ・アップ・アンド・アウェイ Up, Up and Away (Jimmy Webb) (from the album "Up, Up And Away", Prestige PR7530, 1967) : https://youtu.be/9zFiG_pclPg - 5:32
Recorded at The Rudy Van Gelder's Studio, Englewood Cliffs, NJ, August 18, 1967
Released by Prestige Records PR7530, 1967
[ Personnel ]
Sonny Criss - alto saxophone
Cedar Walton - piano
Tal Farlow - guitar
Bob Cranshaw - bass
Lenny McBrowne - drums

 黒人男女混声ヴォーカル・グループで白人市場でも成功した'66年デビュー(現在も活動中)のフィフス・ディメンションが'67年7月に全米7位に送り込んだ、白人ソングライター、ジミー・ウェッブの書き下ろし曲を翌月いち早くジャズ・カヴァーしたソニー・クリス(1927-1977)会心の1曲。ウェイン・ショーター主導のモード・ジャズ期のジャズ・メッセンジャーズを支えたピアニストのシダー・ウォルトン、セロニアス・モンクやケニー・ドーハム、ソニー・ロリンズ作品でおなじみベーシストのボブ・クランショウ、'40年代から西海岸速弾きNo.1ジャズ・ギタリストだったタル・ファーロウ、ドラムスにアンドリュー・シリルの師匠レニー・マクブライドと凄腕なのに地味、地味なのに凄腕のメンバーでこれだけ軽やかで鮮やかにポップス曲のジャズ化をやってのけたのはクリスの吹っ切れたかのような快演がメンバー全員に波及したのでしょう。
 クリスはこの曲を表題曲にしたアルバムで、やはりボビー・ヘブの最新ポップ・ヒット「Sunny」の他にビリー・ホリデイ後期の曲「柳よ泣いておくれ」やチャーリー・パーカーのオリジナル「Scrapple from the Apple」も演っていますが、ビ・バップと最新ポップ・ヒットを一度に演って違和感がないのも思い切りの良さを感じます。フィフス・ディメンションもこの曲がデビュー・アルバムの表題曲ですが、楽曲「Up, Up and Away」単独でもアルバムの出来でもソニー・クリスの方がはるかに良くて、フィフス・ディメンション版は昔のポップスという感じなのにクリスのジャズ・ヴァージョンは古くない。これはちょっと大したもので、クリスを持ち上げたくなってくるのです。

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The Fifth Dimension - Up, Up and Away (from the album "Up, Up And Away", Soul City SCS-92000, 1967) : https://youtu.be/w-EmN3oe4NU - 2:40

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