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Channel: 人生は野菜スープ(または毎晩午前0時更新の男)
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(補13f)ジョー・ヘンダーソン(ts)

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Joe Henderson(1937-2001,tenor sax)。
今回取り上げる3枚中2枚はラリー・ヤング(オルガン)とボビー・ハッチャーソン(ヴィブラフォン)の作品紹介で掲載した。知る人ぞ知る天才ドラマー、ピート・ラロカはロリンズの「ヴィレッジ・ヴァンガードの夜(エルヴィン・ジョーンズと分担)」57や、まだメンバーが定着しなかった60年前後のコルトレーンにピアノのスティーヴ・キューンとセットで試用されていた人でもある。エルヴィンのスタイルは、手数の多いポリリズム(複合リズム)に特徴があり、代役としてもラロカ以外の人材はいなかった。
Pete La Roca:Basra(画像1)65.5.19
-はもう一枚リーダー作を残して弁護士に転職したというラロカの傑作で、ラロカとキューン、ベースのスティーヴ・スワロウというレギュラー・トリオで活動していた三人にヘンダーソンをテナーに迎えた、いわゆるワンホーン・カルテット。全6曲中ラロカのオリジナル3曲、スワロウ1曲、スタンダードとラテン曲が各1曲という構成で、これはブルーノート流の新主流派とは違うが、理知的で硬質な変態的官能性がある。フリューゲルホーンのアート・ファーマーの、
The Art Farmer Quartet:Sing Me Softly Of The Blues(邦題「ブルースをそっと歌って」)65
-もキューン/スワロウ/ラロカの変態トリオによる、「バスラ」の姉妹作。こっちはピアノが爆発する。

Larry Young:Unity(画像2)65.11.10
-はホレス・シルヴァー・クインテットでコンビを組んだウディ・ショウ(トランペット)との2管フロントで、ドラムスには巨匠エルヴィン。ヤング生涯の最高傑作になったが、他のアルバムでは自作曲中心なのにこのアルバムでは主にショウの曲中心なのが異質感として残る。

14か月ぶりのリーダー作でブルーノート社では最終作(第5作)となった、
Mode For Joe(画像3)66.1.27
-は3管+ヴィブラフォン+ピアノトリオ、というセプテット編成になった。ヘンダーソン作品では最大になる。曲は本人とピアノのシダー・ウォルトンが半々。アレンジは凝っているがソロが短く物足りない。一長一短というべきか。

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