今回はベルイマンの監督作品第8作~第10作目までを取り上げます。年代は1950年に入りますが次作からスケールを拡大するベルイマンの作品歴ではここまでを初期と区切ってよく、第10作『夏の遊び』'51はベルイマン最初の名作と人気の高い作品になりました。第8作『歓喜に向かって』と『夏の遊び』は構成に共通点があり、第9作『それはここでは起こらない』はベルイマン本人も認める「注文仕事の失敗作」かはともかく作品系列の上では他に数作しかない異色作になりました。早い話がベルイマンのスパイ映画で、ベルイマン作品と思わずに観ればB級スパイ・サスペンス映画としてそれなりに楽しめるものです。『夏の遊び』の次作『シークレット・オブ・ウーマン』'52からはベルイマンはより多くの登場人物が織りなすドラマ作りに進むので、今回を'40年代の初期ベルイマンの総決算としてもいいかと思います。
●7月10日(月)
『歓喜に向かって』Till gladje (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'50)*99min, B/W, Standard
●7月11日(火)
『それはここでは起こらない』Sant hander inte har (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'50)*81min, B/W, Standard : https://youtu.be/06ppAeIUCjg
●7月12日(水)
『夏の遊び』Sommarlek (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'51)*96min, B/W, Standard
*[ 原題の表記について ]スウェーデン語の母音のうちaには通常のaの他にauに発音の近いaとaeに近いaの3種類、oには通常のoの他にoeに発音の近い2種類があり、それぞれアクセント記号で表記されます。それらのアクセント記号は機種依存文字でブログの文字規格では再現できず、auやoeなどに置き換えると綴字が変わり検索に不便なので、不正確な表記ですがアクセント記号は割愛しました。ご了承ください。
●7月10日(月)
『歓喜に向かって』Till gladje (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'50)*99min, B/W, Standard
●7月11日(火)
『それはここでは起こらない』Sant hander inte har (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'50)*81min, B/W, Standard : https://youtu.be/06ppAeIUCjg
●7月12日(水)
『夏の遊び』Sommarlek (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'51)*96min, B/W, Standard
*[ 原題の表記について ]スウェーデン語の母音のうちaには通常のaの他にauに発音の近いaとaeに近いaの3種類、oには通常のoの他にoeに発音の近い2種類があり、それぞれアクセント記号で表記されます。それらのアクセント記号は機種依存文字でブログの文字規格では再現できず、auやoeなどに置き換えると綴字が変わり検索に不便なので、不正確な表記ですがアクセント記号は割愛しました。ご了承ください。