今回はベルイマン脚本によるスウェーデン映画界の大家グスタフ・モランデルの作品『エヴァ』'48とベルイマン自身の監督作品の第6作・第7作目に当たる『牢獄』'49と『渇望』'49を取り上げます。特に『牢獄』はベルイマン最初の重要作とされるもので、作品にムラのあるベルイマンとしては強い集中力を感じさせる小品ながら印象的な一作です。監督デビューから3年間で7作、となればそろそろ独自の作風に進んでもいい頃で、出来不出来は別にしても『牢獄』『渇望』の2作は後年のベルイマン作品の作風の先駆を示す転機になりました。タイトルからして、これまでの諸作よりいっそう重みを感じさせるもので、楽しい映画を期待する観客を寄せつけない覚悟が感じられます。これには終戦間もない世相の悲観的思潮が背景になっているのも考慮すべきでしょう。
●7月7日(金)
グスタフ・モランデル(ベルイマン/モランデル共同脚本)『エヴァ』Eva (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'48)*94min, B/W, Standard
●7月8日(土)
『牢獄』Fangelse (スウェーデン/テラフィルム'49)*76min, B/W, Standard : https://youtu.be/iV7Pe0WVCMs (English Subtitles)
●7月9日(日)
『渇望』Torst (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'49)*84min, B/W, Standard
*[ 原題の表記について ]スウェーデン語の母音のうちaには通常のaの他にauに発音の近いaとaeに近いaの3種類、oには通常のoの他にoeに発音の近い2種類があり、それぞれアクセント記号で表記されます。それらのアクセント記号は機種依存文字でブログの文字規格では再現できず、auやoeなどに置き換えると綴字が変わり検索に不便なので、不正確な表記ですがアクセント記号は割愛しました。ご了承ください。
●7月7日(金)
グスタフ・モランデル(ベルイマン/モランデル共同脚本)『エヴァ』Eva (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'48)*94min, B/W, Standard
●7月8日(土)
『牢獄』Fangelse (スウェーデン/テラフィルム'49)*76min, B/W, Standard : https://youtu.be/iV7Pe0WVCMs (English Subtitles)
●7月9日(日)
『渇望』Torst (スウェーデン/スヴェンスク・フィルム'49)*84min, B/W, Standard
*[ 原題の表記について ]スウェーデン語の母音のうちaには通常のaの他にauに発音の近いaとaeに近いaの3種類、oには通常のoの他にoeに発音の近い2種類があり、それぞれアクセント記号で表記されます。それらのアクセント記号は機種依存文字でブログの文字規格では再現できず、auやoeなどに置き換えると綴字が変わり検索に不便なので、不正確な表記ですがアクセント記号は割愛しました。ご了承ください。