アルコール科は5月20に退院したのだが、その年の12月に別の総合病院の精神病棟に入院したのはアルコールが原因ではなく、入院中に親しかった既婚の女性患者と退院後に不倫関係に陥り躁鬱症状が急激に悪化したからだった。12月だが暖かかった日で、セーターだけで入院した記憶が鮮明にある。あれは決して自分から望んだことではなく、躁状態からくる幻覚や妄想もあの時ほど悪化したことはない。彼女との関係の清算は退院後まで持ち越して、たがいに幻滅だけが残ったが、今では避けられなかった経験として思い出せる。彼女はアルコールに頼れなくなって恋人を求めた。退院後に関係が再燃した頃には彼女は再びアル中に戻っていた。おそらく今でもアルコール依存症のままだろう。だがそれはもう責任の持てないことだ。
三年前が遠く思える今日はメンタル・クリニックの通院日だった。訪問看護がアベさんからコイケさんに引き継ぎになる件と、三年前の最後の入院以来の回復具合が軽く話題になる。やっとアルコール依存症の疑いも晴れた。
薬局に処方箋を出し、すぐ前の不動産屋に風呂場の蛇口の水漏れの修理を頼みに行く。気づいてみるとヘッドウォーマーがない。クリニックに行くと受付嬢に指摘され、首まで下していたのに気づいて笑いあう。
水道屋のおじさんすぐ来て風呂場とトイレ、台所の蛇口ひととおり修理とメンテナンスしていってくれる。ルー・リード逝去後すぐに注文したCDやっと届く。