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ここに掲げた五枚が今なお現役のローガン全作品になる。ローガンは60年代半ばに二年間だけ活動して消息が途絶えた。噂以外、真相は誰も知らなかった。
ところが2007年頃、ニューヨークの路上で街頭演奏している老人がローガンではないかという噂が広がり、フリー・ジャズのマニアが思いきって訊ねると、ローガン本人であることが判明した。かつての噂はすべて事実だった。ホームレスでストリート・ミュージシャンをしていたローガンはその後30年以上を精神病院で過ごし、数年前からは養老施設に住んで、外出許可もでるようになり路上演奏を再開していた。
ニュースはたちまちYouTubeで広がり、以降こまめにローガンの近況やライヴがアップされ、45年ぶりのアルバムも発表された。
ローガンがジャズの歴史に名を刻むのは、バイロン・アレン・トリオ、アルバート・アイラー・トリオと共に、フリー・ジャズの新興レーベルESPの第1回発売作品となった、
Giuseppi Logan Quartet(画像1)64.10.5
-による。これはフリー・ジャズでも最も異様な作品で、メンバーもドン・プーレン(ピアノ)、エディ・ゴメス(ベース)、ミルフォード・グレイヴス(ドラムス)という考えられないバンドだった。全5曲のオリジナルのうち'Dance Of Satan'と'Bleeker Partita'はフリー・ジャズの古典といえる。何かとてつもないことが起こったのだ。
ところが同じメンバーの次作、
More(画像2)65.5.1
-は平凡なフリー・ジャズだった。また、
Patty Waters:College Tour(画像4)66.5
Roswell Rudd:Everywhere(画像5)66.9
-でもローガンの存在感はまるでない。前者は女性歌手の伴奏、後者はフリー系トロンボーン奏者の秀作だが、どちらもフルートで参加したローガンはまったく冴えない。
だが復帰作、
The Giuseppi Logan Quintet(画像3)2009.9.15
-はまさしくローガンだった。演奏力は素人以下。だがローガンにしかできない音楽がここにある。