Lou Donaldson(1926-,alto sax)。
もうこの辺になってくるとルーさんのファン以外ではニッチなソウル・ジャズ愛好家しか(それと、ブルーノート・レーベルのコレクター)しか聴かないアルバムになってくる。
Good Gracious(画像1)63.1.24
は前作「ナチュラル・ソウル」からトミー・タレンタインが抜けたオルガン・トリオ+ワンホーン作品で、前作のトミーさんの貢献度はとても高かったが、やっぱりルーさんはワンホーンがいいなあ、と思わせられる出来になっている。実は筆者はジョン・パットンのオルガンは凡庸だと思うのだが、フロントが御大ルーさんなら凡庸大いに結構と見る。これが剛腕ジミー・スミスだと、ルーさんのワンホーンは霞んでしまうのだ。次作のジミー・スミス'Rockin' The Boat'63.2は57年のお蔵入りアルバムほどではないが、やっぱり主役はスミスだとはっきり聴こえる。
それから63年7月~66年8月までルーさんはシカゴのマイナー・レーベル、アーゴとカデットに3枚ずつ録音を残す。もうこの時期は一直線にポップ化して、'Blowin' The Wind'66.8などはボブ・ディランのタイトル曲や'Hello Dolly'をハーマン・フォスターがピアノのコンガ入りクインテットで演っている。
Lush Life(画像2)67.1.20
-でルーさんはブルーノートに復帰する。これが豪華メンバーの6管ノネット作品で、フレディ・ハバードにウェイン・ショーター、マッコイ・タイナーにロン・カーターと呆れるようなメンツだが、おそらくペッパー・アダムズあたりが仕切ったとおぼしいゴージャスなスタンダード集で、まあルーさんならこれもありかな、と順に聴いてきた人間なら納得してしまう。
ところが次作でルーさんは大ホームランをかっとばした。言わずと知れた、
Alligator Bogaloo(画像3)67.4.7
-がそれで、世界各国でもヴォーカル入りヴァージョンが作られたから曲名を知らない人でもどこかで聴いているはず(日本ではハプニングス・フォー、寺尾聡&ホワイト・キックス等)だ。ギターはジョージ・ベンソン、オルガンはロニー・スミス。ヒットも当然だろう。
もうこの辺になってくるとルーさんのファン以外ではニッチなソウル・ジャズ愛好家しか(それと、ブルーノート・レーベルのコレクター)しか聴かないアルバムになってくる。
Good Gracious(画像1)63.1.24
は前作「ナチュラル・ソウル」からトミー・タレンタインが抜けたオルガン・トリオ+ワンホーン作品で、前作のトミーさんの貢献度はとても高かったが、やっぱりルーさんはワンホーンがいいなあ、と思わせられる出来になっている。実は筆者はジョン・パットンのオルガンは凡庸だと思うのだが、フロントが御大ルーさんなら凡庸大いに結構と見る。これが剛腕ジミー・スミスだと、ルーさんのワンホーンは霞んでしまうのだ。次作のジミー・スミス'Rockin' The Boat'63.2は57年のお蔵入りアルバムほどではないが、やっぱり主役はスミスだとはっきり聴こえる。
それから63年7月~66年8月までルーさんはシカゴのマイナー・レーベル、アーゴとカデットに3枚ずつ録音を残す。もうこの時期は一直線にポップ化して、'Blowin' The Wind'66.8などはボブ・ディランのタイトル曲や'Hello Dolly'をハーマン・フォスターがピアノのコンガ入りクインテットで演っている。
Lush Life(画像2)67.1.20
-でルーさんはブルーノートに復帰する。これが豪華メンバーの6管ノネット作品で、フレディ・ハバードにウェイン・ショーター、マッコイ・タイナーにロン・カーターと呆れるようなメンツだが、おそらくペッパー・アダムズあたりが仕切ったとおぼしいゴージャスなスタンダード集で、まあルーさんならこれもありかな、と順に聴いてきた人間なら納得してしまう。
ところが次作でルーさんは大ホームランをかっとばした。言わずと知れた、
Alligator Bogaloo(画像3)67.4.7
-がそれで、世界各国でもヴォーカル入りヴァージョンが作られたから曲名を知らない人でもどこかで聴いているはず(日本ではハプニングス・フォー、寺尾聡&ホワイト・キックス等)だ。ギターはジョージ・ベンソン、オルガンはロニー・スミス。ヒットも当然だろう。