裸のラリーズ『夜、暗殺者の夜』76年8月3日ライヴ映像(「夕焼け祭り」)
https://www.youtube.com/watch?v=BYteF-C4S_o&feature=youtube_gdata_player
裸のラリーズは今や日本を代表するロックバンドとして欧米諸国での知名度の方が高い謎のバンドだが、謎というのもハッタリではなく、1967年の結成以来バンド自身が発表した録音が73年のオムニバス二枚組LPの片面分(曲名表記なし)、音楽雑誌のインタヴュー記事が一回、リーダーの水谷孝(リードギター、ヴォーカル)以外のメンバー変遷はほとんど不明ながら毎月どこかでライヴはやっている、という調子で、筆者も高校生の頃に日比谷野音のロックフェスに行ったらやたら音がでかくノイジーなバンドが出てきて、周囲の会話でラリーズだと知ったのだった。
ラリーズは91年に突然自主制作でアルバム(CD)を三作同時リリースし、内容は初期、70年代前半、77年ライヴの三種類で、特に二枚組CDの77年ライヴは大評判を呼んだ。
バンド自身の公式リリースはここまで挙げたきりなのだが、海外公演もしないのにラリーズが欧米のマニアにひっぱりだこになり、今や普通の輸入盤店や通販サイトでも手に入るのは、91年の公式リリース以来海外業者がラリーズのCDのコピー再発、日本国内で相次いで発掘されたラリーズのスタジオ録音やライヴ録音をどんどんCD化しているからで、その評価たるやたとえば2007年刊のジュリアン・コープ(英)の日本のロック研究書『ジャップロック・サンプラー』でも裸のラリーズには一章まるごと割かれているほどだ。ちなみに同書巻末のベストアルバム50選では、日本のロック名盤ベスト1位~5位は、
1.フラワー・トラヴェリン・バンド『SATORI』71
2.スピード・グルー&シンキ『イヴ 前夜』71
3.裸のラリーズ『Heavier Than A Death in the Family』95(rec.77)
4.ファー・イースト・ファミリー・バンド『多元宇宙への旅』76
5.J・A・シーザー『国境巡礼歌』73
で、ラリーズのアルバムは実際は77年の公式ライヴを一曲差し替えた再発編集盤になる。91年の公式発売の時は店頭にはほとんど出回らないわ、自由価格にしてあって一枚もので3800円~4200円、二枚組の77年ライヴは7200円が新品価格で、翌年には中古の買い取り価格がどれも五万円前後に高騰したのに今でもバンド自身は公式再発売しない。公式CDのブート再発、発掘録音含めて裸のラリーズのCDは50種類~80種類くらい出回っているのではないか。しかもラリーズは極端にレパートリーが少ないバンドで、2010年代になってからは活動を停止しているが、およそ40年間の活動期間でせいぜい20曲しか演奏曲目がないのだ。
実は裸のラリーズが、よく指摘されるジャックス、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ブルー・チアー以外でずばり曲までパクったバンドが二組ある。アモン・デュールIIとホークウィンドがそれで、この二つのバンドはメンバーが行き来しているくらい関係が深くもあり、音楽性も双子みたいなものだ。『夜、暗殺者の夜』はアモン・デュールの"Hawknose Harlequin"のコーダ部分を独立した曲にし、日本語詞を乗せたものだが、サイト上に音源がなかった。代わりにアモン・デュールIIといえばこれ、必殺ナンバーのライヴ映像をどうぞ。1969年デビューのバンドの2005年ライヴがこれですよ。
Amon Duul II "Archangel Thunderbird" live,2005
https://www.youtube.com/watch?v=9LU5EdBJgyI&feature=youtube_gdata_player
https://www.youtube.com/watch?v=BYteF-C4S_o&feature=youtube_gdata_player
裸のラリーズは今や日本を代表するロックバンドとして欧米諸国での知名度の方が高い謎のバンドだが、謎というのもハッタリではなく、1967年の結成以来バンド自身が発表した録音が73年のオムニバス二枚組LPの片面分(曲名表記なし)、音楽雑誌のインタヴュー記事が一回、リーダーの水谷孝(リードギター、ヴォーカル)以外のメンバー変遷はほとんど不明ながら毎月どこかでライヴはやっている、という調子で、筆者も高校生の頃に日比谷野音のロックフェスに行ったらやたら音がでかくノイジーなバンドが出てきて、周囲の会話でラリーズだと知ったのだった。
ラリーズは91年に突然自主制作でアルバム(CD)を三作同時リリースし、内容は初期、70年代前半、77年ライヴの三種類で、特に二枚組CDの77年ライヴは大評判を呼んだ。
バンド自身の公式リリースはここまで挙げたきりなのだが、海外公演もしないのにラリーズが欧米のマニアにひっぱりだこになり、今や普通の輸入盤店や通販サイトでも手に入るのは、91年の公式リリース以来海外業者がラリーズのCDのコピー再発、日本国内で相次いで発掘されたラリーズのスタジオ録音やライヴ録音をどんどんCD化しているからで、その評価たるやたとえば2007年刊のジュリアン・コープ(英)の日本のロック研究書『ジャップロック・サンプラー』でも裸のラリーズには一章まるごと割かれているほどだ。ちなみに同書巻末のベストアルバム50選では、日本のロック名盤ベスト1位~5位は、
1.フラワー・トラヴェリン・バンド『SATORI』71
2.スピード・グルー&シンキ『イヴ 前夜』71
3.裸のラリーズ『Heavier Than A Death in the Family』95(rec.77)
4.ファー・イースト・ファミリー・バンド『多元宇宙への旅』76
5.J・A・シーザー『国境巡礼歌』73
で、ラリーズのアルバムは実際は77年の公式ライヴを一曲差し替えた再発編集盤になる。91年の公式発売の時は店頭にはほとんど出回らないわ、自由価格にしてあって一枚もので3800円~4200円、二枚組の77年ライヴは7200円が新品価格で、翌年には中古の買い取り価格がどれも五万円前後に高騰したのに今でもバンド自身は公式再発売しない。公式CDのブート再発、発掘録音含めて裸のラリーズのCDは50種類~80種類くらい出回っているのではないか。しかもラリーズは極端にレパートリーが少ないバンドで、2010年代になってからは活動を停止しているが、およそ40年間の活動期間でせいぜい20曲しか演奏曲目がないのだ。
実は裸のラリーズが、よく指摘されるジャックス、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ブルー・チアー以外でずばり曲までパクったバンドが二組ある。アモン・デュールIIとホークウィンドがそれで、この二つのバンドはメンバーが行き来しているくらい関係が深くもあり、音楽性も双子みたいなものだ。『夜、暗殺者の夜』はアモン・デュールの"Hawknose Harlequin"のコーダ部分を独立した曲にし、日本語詞を乗せたものだが、サイト上に音源がなかった。代わりにアモン・デュールIIといえばこれ、必殺ナンバーのライヴ映像をどうぞ。1969年デビューのバンドの2005年ライヴがこれですよ。
Amon Duul II "Archangel Thunderbird" live,2005
https://www.youtube.com/watch?v=9LU5EdBJgyI&feature=youtube_gdata_player