Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。
前回の終りに紹介したライヴ盤二枚はベオグラード71年11月2日、ベルリン11月5日だからほとんど同内容なのも当然で、60年代フリー・ジャズの生んだもっとも美しい曲、チャーリー・ヘイデンの『チェ・ゲバラに捧げる歌』を、69年のベルギー・ライヴ以来演っている。新作アルバム「サイエンス・フィクション」からは『ストリート・ウーマン』と『ロック・ザ・クロック』が入った。
Live In Paris 1971(画像1)71.11
-は日付不明だが、ベオグラードとベルリンの日付と4曲53分の長尺演奏から先の二枚よりもバンドが練れてきた後日の演奏と思われる。この71年11月のライヴ三作はどれも音質がいい上に、観客の熱狂ぶりが圧倒的で、ヨーロッパでのオーネットの人気がわかる。パリのライヴは『ゲバラ』は演っていないが、『~ウーマン』も『~クロック』もベオグラードの倍に当たる15分の演奏で、どれを選んでもいいがパリ盤が頭一つ抜きん出ている。
次のコロンビアでのスタジオ盤は遂にやった!ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラとの共演、
Skies Of America(画像2)72.4
-で、オーケストラとジャズマンの共演はこれが初めてではないが、オーネットはオーケストラの全スコアを書いたのだった。ロックでもバンド側のリーダーが全スコアを書いたオーケストラ共演作はディープ・パープルくらいしかない。
「アメリカの空」は便宜上21のパートから成る交響組曲で、オーネットだけでなくカルテット全員が参加しているが、前半三分の一ほどはオーケストラだけで進行する。やっとオーネットのアルトが登場した時の快感たらない。作品の性質上なかなかコンサートで再演されなかったが、90年代後半に日本で再演コンサートがあり再評価された。
Broken Shadows(画像3)71.9.9&72.9.7,8
-は82年になって発売されたコロンビア録音の残り曲を集めたもので、「サイエンス・フィクション」の残りが半数を占めるので72年に新録音を加えて発売する予定があったと思われる。内容は「サイエンス~」に劣らない。何らかの契約問題があったのだろう。
前回の終りに紹介したライヴ盤二枚はベオグラード71年11月2日、ベルリン11月5日だからほとんど同内容なのも当然で、60年代フリー・ジャズの生んだもっとも美しい曲、チャーリー・ヘイデンの『チェ・ゲバラに捧げる歌』を、69年のベルギー・ライヴ以来演っている。新作アルバム「サイエンス・フィクション」からは『ストリート・ウーマン』と『ロック・ザ・クロック』が入った。
Live In Paris 1971(画像1)71.11
-は日付不明だが、ベオグラードとベルリンの日付と4曲53分の長尺演奏から先の二枚よりもバンドが練れてきた後日の演奏と思われる。この71年11月のライヴ三作はどれも音質がいい上に、観客の熱狂ぶりが圧倒的で、ヨーロッパでのオーネットの人気がわかる。パリのライヴは『ゲバラ』は演っていないが、『~ウーマン』も『~クロック』もベオグラードの倍に当たる15分の演奏で、どれを選んでもいいがパリ盤が頭一つ抜きん出ている。
次のコロンビアでのスタジオ盤は遂にやった!ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラとの共演、
Skies Of America(画像2)72.4
-で、オーケストラとジャズマンの共演はこれが初めてではないが、オーネットはオーケストラの全スコアを書いたのだった。ロックでもバンド側のリーダーが全スコアを書いたオーケストラ共演作はディープ・パープルくらいしかない。
「アメリカの空」は便宜上21のパートから成る交響組曲で、オーネットだけでなくカルテット全員が参加しているが、前半三分の一ほどはオーケストラだけで進行する。やっとオーネットのアルトが登場した時の快感たらない。作品の性質上なかなかコンサートで再演されなかったが、90年代後半に日本で再演コンサートがあり再評価された。
Broken Shadows(画像3)71.9.9&72.9.7,8
-は82年になって発売されたコロンビア録音の残り曲を集めたもので、「サイエンス・フィクション」の残りが半数を占めるので72年に新録音を加えて発売する予定があったと思われる。内容は「サイエンス~」に劣らない。何らかの契約問題があったのだろう。