寝しなに昨日の京都アニメーションの事件とコメントのまとめサイトや事件関連のその他を見たのでまた刺激が強かったか、今朝はすっかり不眠になりました。
事件も唖然とするようなものですが、コメントはほとんど「実名経歴親族開示せよ」「犯罪者予備軍隔離」や「極刑至極・絞首ではなく公開火刑」といった過激でファッショ的なもので、ネットに書きこみするコメント筆者も事件の犯人と同じの人格なのをうかがわせるものです。事件を起こした人物についてはまだ容疑も起訴も確定していないのは事実上の現行犯逮捕の状況ながら容態の問題でしょうが、総死傷者69名、33名死亡・5名重体、ビル全焼とは絶句するしかない。昨晩捜索一時休止段階で死亡者33名中男性12名・女性20名・性別不明1名確認で、全身焼死者だけで13名以上と聞くと逃げる余地すらなかった被害者も半数以上でしょう。性別不明の焼死被害者まで、と思うと事の残酷さに耐えがたいですが、「徹底的に事件究明・身元暴露の上、同じやり方(焼身刑)で死刑にせよ」など法や「正義」の側に立った気でいるネット上のコメントはこうした事件を起こした犯人と意識が同次元なのに気づいていない。
少なくともこの事件のネット上のニュースへのツイッターコメントを書きこんだ人々はこの事件の犯人となり得るタイプの心性がある。人種が同じだからです。そしてリンチはおおむねそういう環境で肯定される。
さらに驚くのはウィキペディアに京都アニメーションだけでなく「京都アニメーション放火事件」の独立ページまで即日のうちに直ちに新たに立てられていたことですが、<このページ名「京都アニメーション放火事件」は暫定的なものです。代案としては京都アニメーション放火殺人事件があります。>としています。
すでに他ウィキペディア外国語版11か国語分にこのページがあり、英語・フランス語・韓国語・中国語(簡体・繁体)・マレー語・ドイツ語・ペルシャ語・インドネシア語・ポルトガル語・アゼルバイジャン語・ベンガル語・アルメニア語・ルーマニア語・タイ語・ヴェトナム語・台湾語ですが、英語版ウィキペディアはずばりページ名を「Kyoto Animation Massacre(大虐殺)」としてある。確かに「放火事件」「放火殺人事件」より「某会社従業員大量虐殺事件」という方が状況的には該当していますが、加害者にも事件にも世間の反応も今伝わってくる限りおよそ人間的なものが感じられない。被害者の方々すら匿名的に数としてのみ扱われている。
「実名経歴親族開示せよ」「犯罪者予備軍を取り締まれ」や「極刑至極・絞首ではなく公開火刑」といったツイッターコメントを公表しているかたがたよ、この事件はあなたたちと同じタイプの人種が起こしたんだよ。つまり何か狂信や破滅衝動に陥れば、あなたがたもこういう行動を起こす可能性があるんだよ。この大量虐殺事件の本質が被害妄想または「正義」の執行が目的の「私刑(リンチ)」なら、リンチを肯定するプライバシー暴露論者・取締強化論者・極刑論者もまたこの犯人と同じで、あなたがたこそこうした事件首謀者の予備軍なんだよ。
いつからこういう報道、またそれに対する短絡的反応が一般化してしまったのかを思うと、またマスメディア的に注目度の高いこの事件を各種アニメ雑誌がどの程度の紙幅・どのような論調であつかう(触れねばならなくなる)かと思うと、事件の舞台・犯行・反響いずれも功名心・競争心・虚栄心の世界の出来事であることがいたたまれなくなるのです。
事件も唖然とするようなものですが、コメントはほとんど「実名経歴親族開示せよ」「犯罪者予備軍隔離」や「極刑至極・絞首ではなく公開火刑」といった過激でファッショ的なもので、ネットに書きこみするコメント筆者も事件の犯人と同じの人格なのをうかがわせるものです。事件を起こした人物についてはまだ容疑も起訴も確定していないのは事実上の現行犯逮捕の状況ながら容態の問題でしょうが、総死傷者69名、33名死亡・5名重体、ビル全焼とは絶句するしかない。昨晩捜索一時休止段階で死亡者33名中男性12名・女性20名・性別不明1名確認で、全身焼死者だけで13名以上と聞くと逃げる余地すらなかった被害者も半数以上でしょう。性別不明の焼死被害者まで、と思うと事の残酷さに耐えがたいですが、「徹底的に事件究明・身元暴露の上、同じやり方(焼身刑)で死刑にせよ」など法や「正義」の側に立った気でいるネット上のコメントはこうした事件を起こした犯人と意識が同次元なのに気づいていない。
少なくともこの事件のネット上のニュースへのツイッターコメントを書きこんだ人々はこの事件の犯人となり得るタイプの心性がある。人種が同じだからです。そしてリンチはおおむねそういう環境で肯定される。
さらに驚くのはウィキペディアに京都アニメーションだけでなく「京都アニメーション放火事件」の独立ページまで即日のうちに直ちに新たに立てられていたことですが、<このページ名「京都アニメーション放火事件」は暫定的なものです。代案としては京都アニメーション放火殺人事件があります。>としています。
すでに他ウィキペディア外国語版11か国語分にこのページがあり、英語・フランス語・韓国語・中国語(簡体・繁体)・マレー語・ドイツ語・ペルシャ語・インドネシア語・ポルトガル語・アゼルバイジャン語・ベンガル語・アルメニア語・ルーマニア語・タイ語・ヴェトナム語・台湾語ですが、英語版ウィキペディアはずばりページ名を「Kyoto Animation Massacre(大虐殺)」としてある。確かに「放火事件」「放火殺人事件」より「某会社従業員大量虐殺事件」という方が状況的には該当していますが、加害者にも事件にも世間の反応も今伝わってくる限りおよそ人間的なものが感じられない。被害者の方々すら匿名的に数としてのみ扱われている。
「実名経歴親族開示せよ」「犯罪者予備軍を取り締まれ」や「極刑至極・絞首ではなく公開火刑」といったツイッターコメントを公表しているかたがたよ、この事件はあなたたちと同じタイプの人種が起こしたんだよ。つまり何か狂信や破滅衝動に陥れば、あなたがたもこういう行動を起こす可能性があるんだよ。この大量虐殺事件の本質が被害妄想または「正義」の執行が目的の「私刑(リンチ)」なら、リンチを肯定するプライバシー暴露論者・取締強化論者・極刑論者もまたこの犯人と同じで、あなたがたこそこうした事件首謀者の予備軍なんだよ。
いつからこういう報道、またそれに対する短絡的反応が一般化してしまったのかを思うと、またマスメディア的に注目度の高いこの事件を各種アニメ雑誌がどの程度の紙幅・どのような論調であつかう(触れねばならなくなる)かと思うと、事件の舞台・犯行・反響いずれも功名心・競争心・虚栄心の世界の出来事であることがいたたまれなくなるのです。