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Recorded at INTEAM Studio, Hambuhren, September 1983
Released by Metronome Musik GmbH/Inteam GmbH, ID 20.001, March 1983
Composed and Performed by Klaus Schulze and Rainer Bloss
Words, Vocals and Artwork by Ernst Fuchs
(Seite 1)
A1. Aphrodite : https://youtu.be/GS5owKKx1Nw - 19:40
(Seite 2)
B1. Brothers And Sisters : https://youtu.be/LZhTppVZfiI - 12:20
B2. Africa : https://youtu.be/aNqRXpt_KsA - 6:50
[ Personnel ]
Klaus Schulze - electronics
Rainer Bloss - piano, keyboards
Ernst Fuchs - vocals
*
(Original Inteam "Aphrica" LP Liner Cover & Seite 1/2 Label)
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シュルツェがそれほど本作を嫌い恥じているとすら言うのは、考えられるとしたらフックスという画家自身によほどシュルツェが嫌な思いをしたか、フックスの書いた歌詞と歌い方がドイツ語圏のリスナーには「不気味で/恥ずべき/馬鹿げた代物」に聞こえる、ということなのでしょう。そうなるとドイツ語がわからなければニュアンスもくみ取れない外国人のリスナーには判断のしようがありません。割を食ったのはライナー・ブロスですが、シュルツェ自身がそう判断しているのであればブロスも同感だったろうと思われます。どれだけこけおどしのひどい歌詞をうんざりして恥ずかしくなるような歌い方をしているのかドイツ語ネイティヴやドイツ語に堪能な方に教えを請いたいくらいですが、ヴェグミュラーの『タロット』やゴロヴィンの『ロード・クリシュナ』、シュルツェの『ブラックダンス』のエルンスト・ヴァルター・シーモン、『デューン』や『...ライヴ...』『タイム・アクター』のアーサー・ブラウンのヴォーカルだって相当なものだったのを思えば、本作のエルンスト・フックスの歌詞とヴォーカルはドイツ語をわかればよっぽど品性に欠けた厭らしいものに聞こえるようです。シュルツェをして絶対再発売しない、と抹殺宣言させたほどのものとなるとなおさらでしょう。シュルツェの意をくんだか、YouTubeには本作から全編39分をヴォーカル・パートをすべてカットしてアルバム全編を13分半にまとめたインストルメンタル・ヴァージョンすらアップされているくらいですから、実際ドイツ語圏のリスナーにはシュルツェの意向はもっともだと首肯できるものなのでしょう。またシュルツェらドイツのヒッピー世代に支持されていて相互理解があったヴァルター・ヴェグミュラー(1937-)やセルギウス・ゴロヴィン(1930-2006)とは違って、エルンスト・フックスは一緒にアルバムを作ってみたらすごく嫌な奴だった、聴き直しても嫌になる、あんな厭らしい奴と作ったアルバムは一応出すが即廃盤にしてやる(Inteamはシュルツェの自主レーベルです)、というような身も蓋もない理由があってもアーティスト同士のコラボレーションでは十分起こり得る事情だと思います。それでもドイツ語を解さないリスナーにはなかなかの名作に聴こえる、という皮肉があり、本作は韓国盤がロングセラーを続けている事態が続いているのです。
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Klaus Schulze and Rainer Bloss - Aphrica (Instrumental) : https://youtu.be/tCHQVA8qwro - 13:31