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Recorded live and Radio Broadcast at Birdland, New York City March 31, 1951.
Released by Columbia Records as the album "Summit Meeting At Birdland", Columbia-JC 34831, 1977
[ Charlie Parker And The All-Stars ]
Dizzy Gillespie - trumpet, Charlie Parker - alto saxophone, Bud Powell - piano, Tommy Potter - bass, Roy Haynes - drums
チャーリー・パーカーのジャズ・クラブ出演はニューヨークのラジオ局の人気番組でした。パーカー以外のジャズマンもラジオ中継をリスナーが家庭用レコーダーでエアチェックしていたことから、レコード録音の少ないミュージシャンまでかなりの音源が発掘されていますが、パーカーの場合はエアチェック・テープから作られた海賊盤ライヴが高値で取り引きされ、上に上げた'51年のディジー・ガレスピー、バド・パウエルを含むスーパー・セッションのライヴ中継ライヴもドラマーのロイ・ヘインズが欲しくてたまらず、パーカー没後10年あまり経った'60年代半ばにとんでもない値段でようやく手に入れたそうですが、'48年~'49年のジャズ・クラブ「ルースト」出演のラジオ中継はサヴォイ・レコーズが、また前回に上げた'47年9月のカーネギーホールの海賊盤はキャピトル傘下のルースト・レコーズが、今回のジャズ・クラブ「バードランド」の'50年、'51年の有名なスペシャル・セッションはコロンビア・レコーズが公式盤として発売しています。ラジオ中継のエアチェックなので音質やミックス・バランスは良くても客席録音の'45年のタウンホールや'47年のカーネギーホールに較べて臨場感に欠けるきらいはありますが、スタジオ録音では7人編成で3分にまとめられていたのと較べればじっくり曲が味わえます。'50年のファッツ・ナヴァロが参加したセッションは、このガレスピーの愛弟子の夭逝(享年26歳)の天才トランペット奏者は'50年7月7日に病没していることから「June 30, 1950」録音が疑われていましたが、近年では5月17日録音説が定説となり、またアルバム発売時にアート・ブレイキーとされていたドラムスもレギュラーだったロイ・ヘインズではないか、とされています。
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Recorded live and Radio Broadcast at Birdland, June 30 (Correctly May 17), 1950.
Released by Columbia Records as the album "One Night In Birdland",
Columbia-JG 34808, 1977
[ Personnel ]
Fats Navarro - trumpet, Charlie Parker - alto saxophone, Bud Powell - piano, Tommy Potter - bass, Art Blakey (Correctly Roy Haynes) - drums
パーカー生前に発売された公式ライヴでは、ベースのチャールズ・ミンガスとドラムスのマックス・ローチが共同設立したインディー・レーベル「デビュー・レコーズ」のためにガレスピー、パーカー、パウエルにミンガス、ローチというすごいクインテットでカナダ遠征し、トロントのマッセイ・ホールで行ったライヴがあり、パーカー生前('55年沒)の'53年に10インチLP(AB面20分)で3枚分割(Vol.2は幕間のパウエル、ミンガス、ローチのトリオ演奏)で発売し、生前パーカーはヴァーヴ・レコーズと契約があったため'53年版では「Charlie Chan - alto saxophone」というクレジットが話題を呼びました。'56年の12インチLPではVol.1がA面、Vol.3がB面に収められ、チャーリー・パーカーは実名でクレジットされています。ミンガスみずからセッティングした録音ミスからオリジナル・マスターはベースとピアノの欠損パートが補ってある編集版ですが、ミンガスは修復前のテープも保存していたので、現在では無編集ヴァージョンも復刻されています。パーカーは「オーニソロジー」や「クール・ブルース」、「スクラップル・フロム・ジ・アップル」始めライヴの定番曲はむしろ自作の循環リフ曲、ブルース曲なのですが、たまたま録音の機会がある時に「チュニジアの夜」をスペシャル・メンバーで演奏しているためにこの曲のライヴ音源は多く、普段のセットリストが聞ける『Bird on 52nd Street』や『Bird at St.Nicks』、『Percing Room Hotel, Chicago』『At The Finale Club』『At The Open Door Cafe』などのライヴ音源ではまったく「チュニジアの夜」は演奏していないのです。例外的に'91年に半世紀近くを経て発掘されたパーカーの熱狂的マニア、ディーン・ベネディッティによる客席録音で'47年~'48年の約20回分のライヴからは5回演奏していますがこれはダイヤル・レコーズからの10インチ・アルバム発売に伴うものと見てよく、また'50年にアルバム『Charlie Parker with Strings』発売に伴う6月のクラブでストリングスとの共演用レパートリーのクインテット演奏に混ぜて「チュニジアの夜」を演奏したライヴ音源も残されていますが、これもストリングス共演用レパートリーとの対比で例外的に演奏したと思われます。前回と今回にご紹介したのが記録上でもパーカーが「チュニジアの夜」を演奏した数少ない主要なライヴと言ってよく、スタジオ録音こそ残しましたがライヴではガレスピーやナヴァロ相手の時だけの特別レパートリーだった、と見なして良さそうです。その点からも、これはパーカーとしては例外的な曲であり、ジャズのレパートリーとしては特殊な趣向の曲とパーカーが考えていたのがわかります。またそうした曲だったからこそ特別に演奏する時は録音が残されていた皮肉もあり、普段演らない曲だからか毎回パーカーも快演を残しているのです。
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- 7:33
Recorded live at Massey Hall, Toronto, Canada; May 15, 1953.
Released by Debut Records as the album "Jazz At Massey Hall", DEB-124, 1956
Originally Released by Debut Records as the 10' album "The Quintet Of The Year / Jazz At Massey Hall Volume Three", DLP-4, 1953
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Dizzy Gillespie - trumpet, Charlie Parker('53 released as "Charlie Chan") - alto saxophone, Bud Powell - piano, Charles Mingus - bass, Max Roach - drums