Recorded at Trident Studios, London, February 1976
Released by Island Records ILPS 9387, 1976
Produced by Paul Buckmaster, Stomu Yamashta
"Winner/Loser" by Steve Winwood, all other songs by Stomu Yamashta with lyrics by Michael Quartermain
(Side A)
A1. Solitude - 2:57
A2. Nature - 2:32
A3. Air Over - 2:32
A4. Crossing the Line - 4:46
A5. Man of Leo - 2:02
A6. Stellar - 2:53
A7. Space Theme - 3:12
(Side B)
B1. Space Requiem - 3:20
B2. Space Song - 2:00
B3. Carnival - 2:46
B4. Ghost Machine - 2:06
B5. Surfspin - 2:25
B6. Time is Here - 2:46
B7. Winner/Loser - 4:10
[ Personnel ]
Stomu Yamashta - Synthesizer, Percussion & Timpani
Steve Winwood - Vocals, Piano, Electric Piano (6), Organ (A5 - A7, B1 - B4), Guitar & Synthesizer (B7)
Michael Shrieve - Drums
Klaus Schulze - Synthesizers (except B7)
Rosko Gee - Bass
Thunderthighs - Backing Vocals
Paul Buckmaster - Woodwind, Brass & Strings Arrangements
Al Di Meola - Lead Guitar (A5 - B6)
Pat Thrall - Lead & Rhythm Guitar (A 3 - A4)
Junior Marvin - Rhythm Guitar
Chris West - Rhythm Guitar
Bernie Holland - Rhythm Guitar (B3)
Hisako Yamashta - Violin & Backing Vocals (B2)
Brother James - Congas (B4 - B7)
Lenox Langton - Congas (B4)
*
(Original Island "Go" LP Liner Cover, Inner Booklet & Side A/B Label)
このプロジェクトは端的に言えばスペース・ロックなのですが、アイランドの屋台骨といえるスティーヴ・ウィンウッド(元スペンサー・デイヴィス・グループ~第1次トラフィック~ブラインド・フェイス~トラフィック)、マイケル・シュリーヴ(元サンタナ)、アル・ディメオラ(リターン・トゥ・フォーエヴァー)、ポール・バックマスター(元サード・イヤー・バンド、エルトン・ジョン・バンド)、ロスコー・ジー(元トラフィック~カン)、しかもクラウス・シュルツェと見事なくらいに凄腕かつ多国籍でルーツもバラバラなミュージシャンが集まったため、聴きごたえはあるし質と完成度の高いアルバムですが、シュルツェ参加のセッション作でもコズミック・ジョーカーズやのちのリヒャルト・ヴァーンフリート・セッションのようなミュージシャン同士の一体感にはどこか欠ける感触があります。セールス面を顧慮してかヤマシタ、ウィンウッド、シュリーヴの三者名義になっていますがコンセプトとリーダーシップはヤマシタのもので、ジーは『Go Live from Paris』では抜け、ウィンウッドも『Go Too』では抜けてリード・ヴォーカルはジェス・ローデンに替わりますから、3作通してプロジェクトにつきあったのはシュルツェ、ディメオラ、シュリーヴの3人(バックマスターはスタジオ作2作のみ参加)というのも意外ですが、シュルツェはこの時シュリーヴと親交を深め'80年代に数作のアルバムで共演しますし、またGoプロジェクトへの参加がシュルツェの国際的知名度を押し上げる結果になり、シュルツェも大きな自信を得たのは確かなようです。しかしアルバムのクロージング曲で唯一のウィンウッド提供のハイライト曲「Winner/Loser」はシュルツェ抜き、ウィンウッド自身がシンセサイザーを弾いて仕上げられたというと、これだけのメンバーが集まると演りづらかった面もいろいろあったのではないかと想像されるのです。