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ビリー・ホリデイ Billie Holiday - 波止場にたたずみ I Cover the Waterfront (Commodore, 1944)

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ビリー・ホリデイ Billie Holiday - 波止場にたたずみ I Cover the Waterfront (Johnny Green, E dward Heyman) (Commodore, 1944) : https://youtu.be/VRfAw7nPVck - 3:27
Recorded at , March 25, 1944
Released by 10-inch Commodore Records 559A (A4745-2), reissued as the album 10inch×4 "Billie Holiday", CR-2, 1947 and the album 12-inch "Billie Holiday", Commodore ‎FL 30,008, 1959
[ Billie Holiday and Her Orchestra ]
Billie Holiday - vocal, Doc Cheatham - trumpet, Lem Davis - alto saxophone, Vic Dickenson - trombone, Eddie Heywood - piazza, Teddy Walters - guitar, John Simmons - bass, Sidney Catlett - drums

 この曲は1933年の同名映画主題歌ですが、ジャズ・スタンダード化したのはビリー・ホリデイ(1915-1959)がメジャーのコロンビアとの契約満了時にフリー・プロデューサーのミルト・ゲイブラー主宰のインディーズのコモドア・レコーズに吹き込んでからで、コモドアにはコロンビア在籍時の'39年にメジャーでは録音できなかったオリジナル曲「Strange Fruits」を吹き込んで大評判をとったこともあり、'39年と'44年のコモドア録音はいずれもシングル単位ですが、全16曲のコモドア録音の集大成アルバム『奇妙な果実』はビリーの最高傑作に上げる評者も多い、全曲スタンダード化した名盤です。しかしビリーのヴォーカルの新しさに較べバンドの演奏はまだモダン化以前のジャズの古さを引きずっており、ビリー没後にオールスター巡業でヨーロッパを回り、ドイツ公演からビリーのステージを収録した次のヴァージョンは、モダンなピアノ・トリオ伴奏で伸び伸び歌うビリーの歌が堪能できます。
 コモドア盤では省略していましたが、「波止場にたたずみ」は歌メロ前のヴァース部分もしっとりとした良い曲なので、ライヴではヴァースから歌っているのも嬉しく、またコモドア盤はビリー'20代、こちらのライヴはビリー'30代最後の録音で、余命5年のビリーは'40代は徐々に声量、声質が衰えるのでこの好ライヴ盤はビリー全盛期のライヴ磐で音質・歌唱と演奏、選曲の良さでビリーのライヴ音源中もっとも優れたアルバムのひとつです。「波止場にたたずみ」は初演以来ビリーのライヴでは準定番曲といったところですが、このライヴ版の「波止場にたたずみ」のビリーの唱法はジャニス・ジョプリンがビリーの唱法からもっとも良く学んだと思われるニュアンスが聴かれます。

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Billie Holiday - I Cover the Waterfront (United Artists, 1962) : https://youtu.be/0HsaxX9Pd1Y - 3:13
Recorded at "Jazz Club U.S.A.", Koln, West Germany, January 5, 1954.
Released by United Artists Records as the album "Lady Love", UAJ-14014, 1962
[ Personnel ]
Billie Holiday - vocal, Carl Drinkard - piano, Red Mitchell - bass, Elaine Leighton - drums

 同曲は'50年のチャーリー・パーカーのライヴ・レパートリーでもありました。パーカーはスタジオ録音では同曲の録音を残していないので、1950年にプライヴェート録音されていた2テイクがパーカーの吹いた「波止場にたたずみ」の貴重な音源ですが、もう一つのテイクはストリングスと録音したバラード曲(「パリの四月」など)とのクインテット・アレンジのメドレーで「波止場にたたずみ」のパートはテーマ、ソロともトランペットに任せていて、パーカーの吹いている「波止場にたたずみ」としては、パーカー史上でも微妙にやばいライヴ盤『Bird at St.Nick's』のテイクの方がずっと面白い出来を示しています。
 録音は前半が切れていて、いきなりパーカーの奔放なアドリブがまったく原曲の影も形もない、どうなっちゃうんだろうという演奏ですが、合図になるフレーズがあったかステージ上でキー・サインを出したのでしょう、ぴったりとトランペットと原曲通りのエンド・テーマを決めて突然終わってしまいます。前半はどういう展開だったのか非常に気になる不完全テイクですが(オープニング・テーマとソロまではトランペットが単独で吹いて、ピアノ・ソロに続き、それからようやくパーカーのソロになったので、前半は録音しなかったかカットしてしまったのかもしれません)、このパーカーは好調ですし、およそ曲の体をなしていない演奏でもパーカーの演奏は最高で、『Bird at St.Nick's』は(特にパーカーの音源は全録音を聴いたという人ほど)隠れた人気盤なのです。

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Charlie Parker Quintet - I Cover the Waterfront (Jazz Workshop, 1955) : https://youtu.be/8Ua_uCBCzpg - 1:44 (incomplete)
Recorded at St.Nick's Arena by Jimmy Knepper(possibly), February 18 1950
Released Jazz Workshop as the album "Bird at St.Nick's", JWS-500, 1955
[ Charlie Parker Quintet ]
Charlie Parker - Alto Saxophone, Red Rodney - Trumpet, Al Haig - Piano, Tommy Potter - Bass, Roy Haynes - Drums

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