アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ Art Blakey & The Jazz Messengers - ブーズ・デライト Bu's Delight (Curtis Fuller) (Blue Note, 1963) : https://youtu.be/-hwyGcEzlkc
- 9:18
Recorded at at The Rudy Van Gelder Studio in Englewood Cliffs, New Jerse, November 28 and December 18, 1961
Released by Blue Note Records BST84104 as album "Buhaina's Delight", June 1963
[ Personnel ]
Art Blakey - drums, Freddie Hubbard - trumpet, Curtis Fuller - trombone, Wayne Shorter - tenor saxophone, Cedar Walton - piano, Jymie Merritt - bass
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズがトランペットとサックスをフロントにしたクインテット編成からトロンボーンにカーティス・フラーを迎えた3管セクステットになったのはインパルス!からのアルバム『A La Mode』'61(6月録音)からで、同アルバムでは'58年以来のメンバーだったリー・モーガンがトランペット、ボビー・ティモンズがピアノでしたが、セクステット編成の第2作『Three Blind Mice Vol. 2』'61(8月録音)からはフレディ・ハバードがトランペット、シダー・ウォルトンがピアノに替わって、テナーサックスのウェイン・ショーターとともに最強の3管編成になります。モーガンとティモンズのファンキー・ジャズ路線をショーターがまとめていた時代から一気にショーターの指向する'60年代型モーダル・ジャズ路線に相応しいハバード、ウォルトンが顔を揃えたので、このセクステットはユナイテッド・アーティスツに2作(『Three Blind Mice Vol. 2』'61、『Three Blind Mice Vol. 1』'62)、ブルー・ノートに3作(『Mosaic』'61、『Buhaina's Delight』'61、『Free For All』'64)、リヴァーサイドに3作(『Caravan』'62、『Ugetsu』'63、『Kyoto』'64)を残しますが(記載年は録音年)、再びモーガンが戻って『Indestructible』'64(ブルー・ノート)、そしてショーターとウォルトンが抜けてジョン・ギルモア(テナーサックス)とジョン・ヒックス(ピアノ)が入り『's Make It』'64(ライムライト)を作りますが、このアルバムを最後にフラーが抜けてメッセンジャーズの3管セクステット編成時代は終わります。フラーは師事したトロンボーンの巨匠J・J・ジョンソンに倣って「白人や日本人にジャズがわかるものか」という人なので賞賛されても不本意かもしれませんが、フラー在籍時のメッセンジャーズが最高で、音楽的リーダーでアレンジを担当したのはこの時期、ショーターだったにしても、フラーの貢献の高さは、「ブハイナ(ブレイキーのイスラム名)の喜び」と題されたフラー提供のこのオリジナルの名曲からも伝わってきます。ちゃんとテーマ・メロディにドラム・ブレイクのある曲にしてあるあたりがまた、サービス精神に溢れているではありませんか。
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Recorded at at The Rudy Van Gelder Studio in Englewood Cliffs, New Jerse, November 28 and December 18, 1961
Released by Blue Note Records BST84104 as album "Buhaina's Delight", June 1963
[ Personnel ]
Art Blakey - drums, Freddie Hubbard - trumpet, Curtis Fuller - trombone, Wayne Shorter - tenor saxophone, Cedar Walton - piano, Jymie Merritt - bass
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズがトランペットとサックスをフロントにしたクインテット編成からトロンボーンにカーティス・フラーを迎えた3管セクステットになったのはインパルス!からのアルバム『A La Mode』'61(6月録音)からで、同アルバムでは'58年以来のメンバーだったリー・モーガンがトランペット、ボビー・ティモンズがピアノでしたが、セクステット編成の第2作『Three Blind Mice Vol. 2』'61(8月録音)からはフレディ・ハバードがトランペット、シダー・ウォルトンがピアノに替わって、テナーサックスのウェイン・ショーターとともに最強の3管編成になります。モーガンとティモンズのファンキー・ジャズ路線をショーターがまとめていた時代から一気にショーターの指向する'60年代型モーダル・ジャズ路線に相応しいハバード、ウォルトンが顔を揃えたので、このセクステットはユナイテッド・アーティスツに2作(『Three Blind Mice Vol. 2』'61、『Three Blind Mice Vol. 1』'62)、ブルー・ノートに3作(『Mosaic』'61、『Buhaina's Delight』'61、『Free For All』'64)、リヴァーサイドに3作(『Caravan』'62、『Ugetsu』'63、『Kyoto』'64)を残しますが(記載年は録音年)、再びモーガンが戻って『Indestructible』'64(ブルー・ノート)、そしてショーターとウォルトンが抜けてジョン・ギルモア(テナーサックス)とジョン・ヒックス(ピアノ)が入り『's Make It』'64(ライムライト)を作りますが、このアルバムを最後にフラーが抜けてメッセンジャーズの3管セクステット編成時代は終わります。フラーは師事したトロンボーンの巨匠J・J・ジョンソンに倣って「白人や日本人にジャズがわかるものか」という人なので賞賛されても不本意かもしれませんが、フラー在籍時のメッセンジャーズが最高で、音楽的リーダーでアレンジを担当したのはこの時期、ショーターだったにしても、フラーの貢献の高さは、「ブハイナ(ブレイキーのイスラム名)の喜び」と題されたフラー提供のこのオリジナルの名曲からも伝わってきます。ちゃんとテーマ・メロディにドラム・ブレイクのある曲にしてあるあたりがまた、サービス精神に溢れているではありませんか。