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Recorded at the Manor Studio, Oxfordshire expect B3 at Abbey Road Studio, London
Released by EMI/Harvest Records SHSP 4063, 1977
Produced by Mike Thorne
Engineering & mixed by John Leckie
All Lylics by Tim Sebastion
(Side One)
A1. スプリング・ソング Spring Song (Harvey, Sebastion) - 10:00
A2. ラウンド・アンド・ラウンド Round & Round (Harvey, Sebastion) - 4:30
A3. フラッシュ・イン・ザ・パントリー Flash in the Pantry (Gulland, Sebastion) - 4:57
(Side Two)
B1. ファレロ・レディ Falero Lady (Harvey, Sebastion) - 4:08
B2. スネイクス・アンド・ラダーズ Snakes and Ladders (Harvey) - 5:15
B3. フォール・オブ・ザ・リーフThe Fall of the Leaf (Harvey, Sebastion) - 4:22
B4. メジャー・ディザスター Major Disaster (Foster, Sebastion) - 4:04
[ Gryphon ]
David Oberle - lead vocals, percussion
Brian Gulland - bassoon, English horn, recorders, backing vocals
Bob Foster - guitars, backing vocals
Richard Harvey - keyboards, piano, sax, recorders
Jonathan Davie - bass guitars
Alex Baird - drums
*
(Original EMI/Harvest "Treason" LP Liner Cover, Lyrics Inner Sleeve & Side 1/Side 2 Label)
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何より本作は『Raindance』から2年も開いた1977年発売というタイミングが悪すぎました。せっかくの新生グリフォンによるレコード会社移籍第1弾の力作なのに肝心のレコード会社が本腰を入れて売り出す気がなかったのです。レコード会社のプレスシート(宣伝資料)はメンバーの意向をまったく無視して作成され、本作はシェイクスピアと同時代の劇作家シリル・ターナーの作品をモチーフにしたコンセプト・アルバムとされていました。メンバーはバンド自身によるCD再発のためにレコード会社から原版権を買い戻した'90年代までそれを知らず、そもそもシリル・ターナーって誰?と笑い話になったそうです。ジャケットはおろかアルバム・タイトルもレコード会社のAD部が勝手に決めたそうですが、これはバンド側にも責任はあるでしょう。エンジニアとミックスは解散間際~ソロ初期のビートルズ関連作からアビー・ロード・スタジオ専任エンジニアになり、XTCの初期作品を始めイギリスのパワーポップ系名プロデューサーになったジョン・レッキーで、プロデュースはディープ・パープルのスタッフから業界入りし、グリフォンの本作と前後してワイヤーの初期3作のプロデューサーとして名を馳せ、のちソフト・セルの「汚れなき愛」Tainted Loveをプロデュースし英米・全欧で大ヒットさせたマイク・ソーンです。レッキーは1949年生まれ、ソーンは1948年生まれとグリフォンのメンバーより数歳年上なくらいですが、1980年代にイギリスのロック界の重鎮になったので、グリフォンのメンバーよりも音楽的感性はよほど若かったことになります。というより、グリフォンはあまりに正統派のミュージシャンとして早熟すぎて、デビューと作風の確立も早すぎたためにメンバーの大学卒業の頃には時代遅れになってしまったバンドでした。かくして本作はパンク/レゲエ/ファンク/ニュー・ウェイヴの時代に咲いたプログレッシヴ・ロックの徒花となり、メンバーはバンドを見切ってカタギ(ただし音楽関係)に戻っていったのです。