Recorded live at Woodstock Festival, Bethel, NY, August 17, 1969
Released by RCA/BMG Records Legacy 88697 48240 2, June 30, 2009
(Tracklist)
0. Introduction - 0:23
1. 人生の裏側 The Other Side of This Life (Fred Neil) - 8:18
2. あなただけを Somebody to Love (Darby Slick) - 4:31
3. 恋して行こう 3/5 of a Mile in 10 Seconds (Marty Balin) - 5:30
4. Won't You Try / Saturday Afternoon (Paul Kantner) - 5:06
5. Eskimo Blue Day (Grace Slick, Kantner) - 6:55
6. Plastic Fantastic Lover (Balin) - 4:35
7. 木の船 Wooden Ships (David Crosby, Kantner, Stephen Stills) - 21:25
8. Uncle Sam Blues (Traditional, arranged by Jorma Kaukonen, Jack Casady) - 6:12
9. Volunteers (Balin, Kantner) - 3:16
10. The Ballad of You & Me & Pooneil (Kantner) - 15:29
11. Come Back Baby (Traditional, arranged by Kaukonen) - 6:05
12. White Rabbit (G. Slick) - 2:27
13. プーネイル・コーナーの家 The House at Pooneil Corners (Balin, Kantner) - 9:17
[ Jefferson Airplane ]
Marty Balin - percussion, vocals
Grace Slick - vocals
Jorma Kaukonen - lead guitar, vocals
Paul Kantner - rhythm guitar, vocals
Jack Casady - bass
Spencer Dryden - drums
with
Nicky Hopkins - piano
前回「'60年代末最高の2ギター・バンド」としてクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスをご紹介しましたが、サンフランシスコ3大バンドといえばジェファーソン・エアプレイン、グレイトフル・デッド、クイックシルヴァーだったわけで、エアプレインとデッドを同率1位とすればクイックシルヴァーに判官贔屓したくなって最初にご紹介したわけです。エアプレインとデッドも強力な2ギターにまるでリード・ギターのようなベースとバンドの総合的演奏力が高く、音楽性の幅が広く、傑出したプレイヤーへの依存度が高く音楽的素養の狭いブリティッシュ・ロックのバンドとは対照的でした。ですがブリティッシュ・ロックがわかりやすくアピール度が高かったのはまさにその箱庭性にあったので日本ではロック発祥国アメリカのバンドよりもイギリスのバンドに人気が集まりました。カントリーやフォーク、ジャズやブルースがルーツのアメリカのロックは長調の曲がほとんどなのに較べてイギリスのロックはクラシック的に短調の曲が多く作られて、短調好みの日本のリスナーに好まれたのもあります。エアプレインの「あなただけを」や「ホワイト・ラビット」はアメリカ人の感覚によるエキゾチックなサイケデリック・ロックでしたから短調のヒット曲になりましたが、もっと徹底したルーツ・ロックのデッドになると短調の曲を含むアルバムを探す方が難しくなります。デッドのようにルーツ音楽に根ざしたバンドはは悲嘆や哀愁も長調の曲で表現できるのです。
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(Original RCA/BMG Legacy "Woodstock Experience" Inner "Volunteers", "Woodstock Sunday August 17, 1969" Cover & CD Label)