さて、フリッツ・ラングのサイレント時代の監督作品も今回で(現存作品は)全作品を観直したことになります。ラングのサイレント作品の中で突出した人気を誇る『メトロポリス』も含まれています。本文で触れますが、現在決定ヴァージョンとされている『メトロポリス』は21世紀になってからレストア修復されたもので、つい15年前までは60年以上もの間ズタズタの不完全版でしか観られかったのです。それでも伝説的な人気作品だったのですから、映画というメディアのうさんくささと映画に潔癖症的に純正なヴァージョンを求めることの根拠のなさがわかります。ひと口にフリッツ・ラングの映画と言ってもそれは純粋に一人の作者の作品ではなく、提供されるごとに変化するのです。むしろ観客(視聴者)一人ひとりに異なる体験として訪れるからこそ映画の水物的面白さがあると言ってもいいでしょう。ではサイレント時代のフリッツ・ラング作品の最終回、楽しんでお届けいたします。
●5月11日(木)
『メトロポリス』Metropolis (独ウーファ'27/Re.2002)*124mins, B/W, Silent with Music : https://youtu.be/HNsDTS4hmzY (Re.2010/150min Version)
●5月12日(金)
『スピオーネ』Spione (独フリッツ・ラング・フィルム/ウーファ'28/Re.2004)*150mins, B/W, Silent with Music : https://youtu.be/izkyf5TLVdg
●5月13日(土)
『月世界の女』Frau im Mond (独フリッツ・ラング・フィルム/ウーファ'29/Re.2006)*169mins, B/W, Silent with Music : https://youtu.be/aHcazI9PgNg
(リンクは掲載ディスクとは同一ではありません)
●5月11日(木)
『メトロポリス』Metropolis (独ウーファ'27/Re.2002)*124mins, B/W, Silent with Music : https://youtu.be/HNsDTS4hmzY (Re.2010/150min Version)
●5月12日(金)
『スピオーネ』Spione (独フリッツ・ラング・フィルム/ウーファ'28/Re.2004)*150mins, B/W, Silent with Music : https://youtu.be/izkyf5TLVdg
●5月13日(土)
『月世界の女』Frau im Mond (独フリッツ・ラング・フィルム/ウーファ'29/Re.2006)*169mins, B/W, Silent with Music : https://youtu.be/aHcazI9PgNg
(リンクは掲載ディスクとは同一ではありません)