2001年に行われたアメリカのヴィレッジ・ヴォイス誌の批評家投票による20世紀映画国際ベスト100作品のリストがなかなか面白いのでご紹介します。同誌はニューヨークのヒップなインテリ層を対象とした文化雑誌として知られており、これは21世紀になったばかりのアンケートですが現在でもあまり評価は変わりないでしょう(2015年についに映像ソフト化されたリヴェットの『Out One』は入選するかもしれません)。意外な作品、監督が選ばれ、入選してしかるべき作品、監督が選出されていないのも興味深く、ヴィレッジ・ヴォイス誌ならではのベスト100になっています。『』内は日本劇場公開時または映像ソフトでの邦題(面倒でした)、「」は日本劇場未公開作品の仮題、原題はアメリカ公開版でのタイトルです。
日本劇場未公開作品が19, 52, 53, 85の4作あり、53は90分のテレビ用作品で19, 52, 85はインディー映画作品、うち19は3時間21分の大作、52は15分の短編、85は43分で4作品いずれもサイト上で視聴可能(リンク参照)。やはりインディー作品の72『SHOAH ショア』は9時間半におよぶ2部構成のドキュメンタリー映画ですがこれは初上映、リヴァイヴァルと2次に渡って日本劇場公開もされており映像ソフトも出ています。こちらもリンクを引いておきました(パート1は無字幕、パート2は英語字幕つき)。同作はナチの収容所体験者中心に世界各地の民族差別によるホロコースト(大虐殺)体験者、遺族に取材した大作です。
100作品中『SHOAH ショア』だけは抜粋版しか観ていませんが、リストはユダヤ系・少数民族系文化人が主導するニューヨークのインテリ層の意向が強く反映されているようにも見え、ドイツやイタリア映画からは反体制またはアウトサイダー的なロッセリーニやパゾリーニ、ヘルツォークやファスビンダー、また庶民生活の悲惨を描いたデ・シーカなどは入選していますが、美学的にドイツまたはイタリアのローカル色が強いヴィスコンティ、アントニオーニ、フェリーニ、タヴィアーニ兄弟、トルナトーレ、シュレンドルフ、ジーバーベルグ、ヴェンダースなどは排除されているようです。またサイレント映画の軽視はこうしたアンケートではいたしかたないでしょう。
フランス映画でもカイエ派の擁護する古典監督とカイエ派ヌーヴェル・ヴァーグに偏向しておりフェデー、デュヴィヴィエ、カルネ、またアラン・レネやルイ・マルは選出されていません。アメリカ映画でもカルト映画に偏向しており辛うじてフォードの『リバティ・バランスを射った男』が入ったもののウォルシュ、ホークス、ワイラー、ヒューストンらが入らず、西部劇と戦争映画、文芸映画、アクション映画は軽視されています。外国映画について「カイエ派的」評価が多勢を占める中、日本映画では依然黒澤明が別格的高評価を受けているのはやはりアメリカの黒澤人気の根強さを示すようですが、2017年現在では小津や成瀬巳喜男らの再評価がもっと進んでいると思われます。
ベスト10を見るとイギリスの映画専門誌「Sight & Sound」2012年の世界映画ベスト10(批評家投票・現役監督投票)とほとんど重複しており、ヴィレッジ・ヴォイス同様エイゼンシュテインをしのぐジガ・ヴェルトフの再評価などは特に注目されます。サイト＆サウンド誌ベスト10は末尾に掲載しましたので、比較にも名作映画ガイドとしてもお楽しみ頂けると幸いです。監督投票第1位が『東京物語』なのは現代映画の潮流が「Slow Cinema」に向かいつつことにある、と同誌は分析しています。一方ヴェルトフ作品は未知の映画の領域を示す劇的な再発見とされています。ちなみにサイト＆サウンド誌の第1回世界映画ベスト10アンケートは1952年、批評家・監督総合投票でNo.1作品は『自転車泥棒』だったそうなので、そこまでくるとさすがに隔世の観があります。
●「20世紀映画ベスト100 : ヴィレッジ・ヴォイス批評家投票 2001年」100 Best Films of the 20th Century : Village Voice Critics' Poll 2001
「順位」(ranked)
＊
1. 『市民ケーン』Citizen Kane (1941, Orson Welles)
2. 『ゲームの規則』The Rules of the Game (1939, Jean Renoir)
3. 『めまい』Vertigo (1958, Alfred Hitchcock)
4. 『捜索者』The Searchers (1956, John Ford)
5. 『カメラを持った男』The Man With a Movie Camera (1929, Dziga Vertov)
6. 『サンライズ』Sunrise (1927, F.W. Murnau)
7. 『アタラント号』L'Atalante (1934, Jean Vigo)
8. 『裁かるるジャンヌ』The Passion of Joan of Arc (1928, Carl Theodor Dreyer)
9. 『バルタザールどこへ行く』Au Hasard Balthazar (1966, Robert Bresson)
10. 『羅生門』Rashomon (1950, Akira Kurosawa)
11. 『2001年宇宙の旅』2001: A Space Odyssey (1968, Stanley Kubrick)
12. 『ゴッドファーザー』The Godfather (1972, Francis Ford Coppola)
13. 『大地のうた』Pather Panchali (1955, Satyajit Ray)
14. 『国民の創生』The Birth of a Nation (1915, D.W. Griffith)
15. 『オズの魔法使』The Wizard of Oz (1939, Victor Fleming)
16. 『素晴らしき哉、人生！』It's a Wonderful Life (1946, Frank Capra)
17. 『奇跡』Ordet (1955, Carl Theodor Dreyer)
18. 『イントレランス』Intolerance (1916, D.W. Griffith)
19. 「ジャンヌ・ディエルマン、ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」(日本劇場未公開) Jeanne Dielman, 23 Quai du Commerce, 1080 Bruxelles : http://www.youtube.com/playlist?list=PL9A248DA2FBE7B0F6 (1975, Chantal Akerman)
20. 『サイコ』Psycho (1960, Alfred Hitchcock)
21. 『チャイナタウン』Chinatown (1974, Roman Polanski)
22. 『M』M (1931, Fritz Lang)
23. 『七人の侍』The Seven Samurai (1954, Akira Kurosawa)
24. 『たそがれの女心』The Earrings of Madame de... (1953, Max Ophuls)
25. 『偉大なるアンバーソン家の人々』The Magnificent Ambersons (1942, . Orson Welles)
26. 『抵抗』A Man Escaped (1956, Robert Bresson)
27. 『散り行く花』Broken Blossoms (1919, D.W. Griffith)
28. 『グリード』Greed (1924, Erich von Stroheim)
29. 『雨月物語』Ugetsu (1953, Kenji Mizoguchi)
30. 『第三の男』The Third Man (1949, Carol Reed)
31. 『ゴッドファーザー パート2』The Godfather Part II (1974, Francis Ford Coppola)
32. 『キートン将軍』The General (1927, Buster Keaton)
33. 『第七の封印』The Seventh Seal (1956, Ingmar Bergman)
34. 『タクシー・ドライバー』Taxi Driver (1976, Martin Scorsese)
35. 『狩人の夜』The Night of the Hunter (1955, Charles Laughton)
36. 『東京物語』Tokyo Story (1953, Yasujiro Ozu)
37. 『自転車泥棒』The Bicycle Thief (1948, Vittorio DeSica)
38. 『街の灯』City Lights (1931, Charles Chaplin)
39. 『キング・コング』King Kong (1933, Merian C. Cooper & Ernest B. Schoedsack)
40. 『メトロポリス』Metropolis (1927, Fritz Lang)
41. 『女と男のいる舗道』My Life to Live (Vivre sa vie) (1962, Jean-Luc Godard)
42. 『キートンの探偵学入門』Sherlock Jr. (1924, Buster Keaton)
43. 『アギーレ 神の怒り』Aguirre: the Wrath of God (1972, Werner Herzog)
44. 『吾輩はカモである』Duck Soup (1933, Leo McCarey)
45. 『サンセット大通り』Sunset Boulevard (1950, Billy Wilder)
46. 『バリー・リンドン』Barry Lyndon (1975, Stanley Kubrick)
47. 『大人は判ってくれない』The 400 Blows (1959, Francois Truffaut)
48. 『キートンの蒸気船』Steamboat Bill, Jr. (1928, Buster Keaton)
49. 『軽蔑』Contempt (1963, Jean-Luc Godard)
50. 『チャップリンの黄金狂時代』The Gold Rush (1925, Charles Chaplin)
51. 『北北西へ進路をとれ』North by Northwest (1959, Alfred Hitchcock)
52. 「裸でいるうちに抱いて」(短編・日本未公開) Hold Me While I'm Naked : https://youtu.be/6QL3yU3fyxo (1966, George Kuchar)
53. 「ルイ16世の執権」(テレビ用作品・日本未公開) The Rise of Louis XIV : http://www.youtube.com/playlist?list=PLB8Etllrfj9OvN-xf9ndGV5q62686sEiT (1966, Roberto Rossellini)
54. 「アプー三部作」(『大地のうた』『大河のうた』『大樹のうた』)The Apu Trilogy (1955-59, Satyajit Ray)
55. 『黒い罠』Touch of Evil (1958, Orson Welles)
56. 『こわれゆく女』A Woman Under the Influence (1974, John Cassavetes)
57. 『レディ・イヴ』The Lady Eve (1941, Preston Sturges)
58. 『暗殺の森』The Conformist (1970, Bernardo Bertolucci)
59. 『パーム・ビーチ・ストーリー/結婚五年目』The Palm Beach Story (1942, Preston Sturges)
60. 『リバティ・バランスを射った男』The Man Who Shot Liberty Valance (1962, John Ford)
61. 『スリ』Pickpocket (1959, Robert Bresson)
62. 『雪之丞変化』An Actor's Revenge (1963, Kon Ichikawa)
63. 『ベルリン・アレクサンダー広場』Berlin Alexanderplatz (1980, Rainer Werner Fassbinder)
64. 『クローズ・アップ』Close-Up (1990, Abbas Kiarostami)
65. 『奇跡の丘』The Gospel According to St. Matthew (1965, Pier Paolo Pasolini)
66. 『ラ・ジュテ』La Jetee (1961, Chris Marker)
67. 『モダン・タイムス』Modern Times (1936, Charles Chaplin)
68. 『十月』October (1927, Sergei Eisenstein)
69. 『忘れられた人々』Los Olvidados (1950, Luis Bunuel)
70. 『戦火のかなた』Paisan (1946, Roberto Rossellini)
71. 『パフォーマンス/青春の罠』Performance (1970, Nicolas Roeg & Donald Cammell)
72. 『SHOAH ショア』Shoah : https://youtu.be/v5Df9Ik29cE (part 1), https://youtu.be/YZ71gAAvvAc (part 2) (1985, Claude Lanzmann)
73. 『雨に唄えば』Singin' in the Rain (1952, Stanley Donen & Gene Kelly)
74. 『彼女について私が知っている二、三の事柄』Two or Three Things I Know About Her (1966, Jean-Luc Godard)
75. 『ウンベルト・D』Umberto D (1952, Vittorio De Sica)
76. 『レ・ヴァンピール－吸血ギャング団』Les Vampires (1915-16, Louis Feuillade)
77. 『イヴの総て』All About Eve (1950, Joseph H. Lewis)
78. 『天はすべてを許し給う』All That Heaven Allows (1955, Douglas Sirk)
79. 『戦艦ポチョムキン』Battleship Potemkin (1925, Sergei Eisenstein)
80. 『汚名』Notorious (1946, Alfred Hitchcock)
81. 『気狂いピエロ』Pierrot le Fou (1965, Jean-Luc Godard)
82. 『自由の代償』Fox and His Friends (1975, Rainer Werner Fassbinder)
83. 『悪魔のいけにえ』The Texas Chainsaw Massacre (1974, Tobe Hooper)
84. 『月世界旅行』A Trip to the Moon (1902, Georges Melies)
85. 「ウェイヴレング」(日本劇場未公開) Wavelength : https://youtu.be/aBOzOVLxbCE (1967, Michael Snow)
86. 『灰とダイヤモンド』Ashes and Diamonds (1958, Andrzej Wajda)
87. 『ワイルド・パーティー』Beyond the Valley of the Dolls (1970, Russ Meyer)
88. 『黄金の馬車』The Golden Coach (1952, Jean Renoir)
89. 『ソドムの市』Salo (1975, Pier Paolo Pasolini)
90. 『セリーヌとジュリーは舟で行く』Celine and Julie Go Boating (1974, Jacques Rivette)
91. 『男性・女性』Masculine-Feminine (1966, Jean-Luc Godard)
92. 『吸血鬼ノスフェラトゥ』Nosferatu (1922, F.W. Murnau)
93. 『スター・ウォーズ』Star Wars (1977, George Lucas)
94. 『ブレードランナー』Blade Runner (1982, Ridley Scott)
95. 『フランケンシュタインの花嫁』Bride of Frankenstein (1935, James Whale)
96. 『突然炎のごとく』Jules and Jim (1962, Francois Truffaut)
97. 『霧の中の風景』Landscape in the Mist (1988, Theo Angelopoulos)
98. 『ミーン・ストリート』Mean Streets (1973, Martin Scorsese)
99. 『疑惑の影』Shadow of a Doubt (1943, Alfred Hitchcock)
100. 『サスペリア』Suspiria (1977, Dario Argento)
＊
The Village Voice and Voice are registered trademarks of Village Voice Media, Inc.
All rights reserved. Copyright ? 2001 Village Voice Media, Inc.
●「サイト＆サウンド改訂版ベスト映画リスト 2012年」Sight & Sound Revises Best-Films-Ever Lists 2012
＊
◎「批評家投票」The Critics
1. 『めまい』Vertigo (Hitchcock, 1958)
2. 『市民ケーン』Citizen Kane (Welles, 1941)
3. 『東京物語』Tokyo Story (Ozu, 1953)
4. 『ゲームの規則』The Rules of the Game (Renoir, 1939)
5. 『サンライズ』Sunrise: A Song of Two Humans (Murnau, 1927)
6. 『2001年宇宙の旅』2001: A Space Odyssey (Kubrick, 1968)
7. 『捜索者』The Searchers (Ford, 1956)
8. 『カメラを持った男』Man with a Movie Camera (Vertov, 1928)
9. 『裁かるるジャンヌ』The Passion of Joan of Arc (Dreyer, 1927)
10. 『8 1/2』8 1/2 (Fellini, 1963)
＊
◎「監督投票」The Directors
1. 『東京物語』Tokyo Story (Ozu, 1953)
2. 『2001年宇宙の旅』2001: A Space Odyssey (Kubrick, 1968)
2. 『市民ケーン』Citizen Kane (Welles, 1941)
4. 『8 1/2』8 1/2 (Fellini, 1963)
5. 『タクシー・ドライバー』Taxi Driver (Scorsese, 1976)
6. 『地獄の黙示録』Apocalypse Now (Coppola, 1979)
7. 『ゴッドファーザー』The Godfather (Coppola, 1972)
7. 『めまい』Vertigo (Hitchcock, 1958)
9. 『鏡』Mirror (Tarkovsky, 1974)
10. 『自転車泥棒』Bicycle Thieves (De Sica, 1948)
日本劇場未公開作品が19, 52, 53, 85の4作あり、53は90分のテレビ用作品で19, 52, 85はインディー映画作品、うち19は3時間21分の大作、52は15分の短編、85は43分で4作品いずれもサイト上で視聴可能(リンク参照)。やはりインディー作品の72『SHOAH ショア』は9時間半におよぶ2部構成のドキュメンタリー映画ですがこれは初上映、リヴァイヴァルと2次に渡って日本劇場公開もされており映像ソフトも出ています。こちらもリンクを引いておきました(パート1は無字幕、パート2は英語字幕つき)。同作はナチの収容所体験者中心に世界各地の民族差別によるホロコースト(大虐殺)体験者、遺族に取材した大作です。
100作品中『SHOAH ショア』だけは抜粋版しか観ていませんが、リストはユダヤ系・少数民族系文化人が主導するニューヨークのインテリ層の意向が強く反映されているようにも見え、ドイツやイタリア映画からは反体制またはアウトサイダー的なロッセリーニやパゾリーニ、ヘルツォークやファスビンダー、また庶民生活の悲惨を描いたデ・シーカなどは入選していますが、美学的にドイツまたはイタリアのローカル色が強いヴィスコンティ、アントニオーニ、フェリーニ、タヴィアーニ兄弟、トルナトーレ、シュレンドルフ、ジーバーベルグ、ヴェンダースなどは排除されているようです。またサイレント映画の軽視はこうしたアンケートではいたしかたないでしょう。
フランス映画でもカイエ派の擁護する古典監督とカイエ派ヌーヴェル・ヴァーグに偏向しておりフェデー、デュヴィヴィエ、カルネ、またアラン・レネやルイ・マルは選出されていません。アメリカ映画でもカルト映画に偏向しており辛うじてフォードの『リバティ・バランスを射った男』が入ったもののウォルシュ、ホークス、ワイラー、ヒューストンらが入らず、西部劇と戦争映画、文芸映画、アクション映画は軽視されています。外国映画について「カイエ派的」評価が多勢を占める中、日本映画では依然黒澤明が別格的高評価を受けているのはやはりアメリカの黒澤人気の根強さを示すようですが、2017年現在では小津や成瀬巳喜男らの再評価がもっと進んでいると思われます。
ベスト10を見るとイギリスの映画専門誌「Sight & Sound」2012年の世界映画ベスト10(批評家投票・現役監督投票)とほとんど重複しており、ヴィレッジ・ヴォイス同様エイゼンシュテインをしのぐジガ・ヴェルトフの再評価などは特に注目されます。サイト＆サウンド誌ベスト10は末尾に掲載しましたので、比較にも名作映画ガイドとしてもお楽しみ頂けると幸いです。監督投票第1位が『東京物語』なのは現代映画の潮流が「Slow Cinema」に向かいつつことにある、と同誌は分析しています。一方ヴェルトフ作品は未知の映画の領域を示す劇的な再発見とされています。ちなみにサイト＆サウンド誌の第1回世界映画ベスト10アンケートは1952年、批評家・監督総合投票でNo.1作品は『自転車泥棒』だったそうなので、そこまでくるとさすがに隔世の観があります。
●「20世紀映画ベスト100 : ヴィレッジ・ヴォイス批評家投票 2001年」100 Best Films of the 20th Century : Village Voice Critics' Poll 2001
「順位」(ranked)
＊
1. 『市民ケーン』Citizen Kane (1941, Orson Welles)
2. 『ゲームの規則』The Rules of the Game (1939, Jean Renoir)
3. 『めまい』Vertigo (1958, Alfred Hitchcock)
4. 『捜索者』The Searchers (1956, John Ford)
5. 『カメラを持った男』The Man With a Movie Camera (1929, Dziga Vertov)
6. 『サンライズ』Sunrise (1927, F.W. Murnau)
7. 『アタラント号』L'Atalante (1934, Jean Vigo)
8. 『裁かるるジャンヌ』The Passion of Joan of Arc (1928, Carl Theodor Dreyer)
9. 『バルタザールどこへ行く』Au Hasard Balthazar (1966, Robert Bresson)
10. 『羅生門』Rashomon (1950, Akira Kurosawa)
11. 『2001年宇宙の旅』2001: A Space Odyssey (1968, Stanley Kubrick)
12. 『ゴッドファーザー』The Godfather (1972, Francis Ford Coppola)
13. 『大地のうた』Pather Panchali (1955, Satyajit Ray)
14. 『国民の創生』The Birth of a Nation (1915, D.W. Griffith)
15. 『オズの魔法使』The Wizard of Oz (1939, Victor Fleming)
16. 『素晴らしき哉、人生！』It's a Wonderful Life (1946, Frank Capra)
17. 『奇跡』Ordet (1955, Carl Theodor Dreyer)
18. 『イントレランス』Intolerance (1916, D.W. Griffith)
19. 「ジャンヌ・ディエルマン、ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」(日本劇場未公開) Jeanne Dielman, 23 Quai du Commerce, 1080 Bruxelles : http://www.youtube.com/playlist?list=PL9A248DA2FBE7B0F6 (1975, Chantal Akerman)
20. 『サイコ』Psycho (1960, Alfred Hitchcock)
21. 『チャイナタウン』Chinatown (1974, Roman Polanski)
22. 『M』M (1931, Fritz Lang)
23. 『七人の侍』The Seven Samurai (1954, Akira Kurosawa)
24. 『たそがれの女心』The Earrings of Madame de... (1953, Max Ophuls)
25. 『偉大なるアンバーソン家の人々』The Magnificent Ambersons (1942, . Orson Welles)
26. 『抵抗』A Man Escaped (1956, Robert Bresson)
27. 『散り行く花』Broken Blossoms (1919, D.W. Griffith)
28. 『グリード』Greed (1924, Erich von Stroheim)
29. 『雨月物語』Ugetsu (1953, Kenji Mizoguchi)
30. 『第三の男』The Third Man (1949, Carol Reed)
31. 『ゴッドファーザー パート2』The Godfather Part II (1974, Francis Ford Coppola)
32. 『キートン将軍』The General (1927, Buster Keaton)
33. 『第七の封印』The Seventh Seal (1956, Ingmar Bergman)
34. 『タクシー・ドライバー』Taxi Driver (1976, Martin Scorsese)
35. 『狩人の夜』The Night of the Hunter (1955, Charles Laughton)
36. 『東京物語』Tokyo Story (1953, Yasujiro Ozu)
37. 『自転車泥棒』The Bicycle Thief (1948, Vittorio DeSica)
38. 『街の灯』City Lights (1931, Charles Chaplin)
39. 『キング・コング』King Kong (1933, Merian C. Cooper & Ernest B. Schoedsack)
40. 『メトロポリス』Metropolis (1927, Fritz Lang)
41. 『女と男のいる舗道』My Life to Live (Vivre sa vie) (1962, Jean-Luc Godard)
42. 『キートンの探偵学入門』Sherlock Jr. (1924, Buster Keaton)
43. 『アギーレ 神の怒り』Aguirre: the Wrath of God (1972, Werner Herzog)
44. 『吾輩はカモである』Duck Soup (1933, Leo McCarey)
45. 『サンセット大通り』Sunset Boulevard (1950, Billy Wilder)
46. 『バリー・リンドン』Barry Lyndon (1975, Stanley Kubrick)
47. 『大人は判ってくれない』The 400 Blows (1959, Francois Truffaut)
48. 『キートンの蒸気船』Steamboat Bill, Jr. (1928, Buster Keaton)
49. 『軽蔑』Contempt (1963, Jean-Luc Godard)
50. 『チャップリンの黄金狂時代』The Gold Rush (1925, Charles Chaplin)
51. 『北北西へ進路をとれ』North by Northwest (1959, Alfred Hitchcock)
52. 「裸でいるうちに抱いて」(短編・日本未公開) Hold Me While I'm Naked : https://youtu.be/6QL3yU3fyxo (1966, George Kuchar)
53. 「ルイ16世の執権」(テレビ用作品・日本未公開) The Rise of Louis XIV : http://www.youtube.com/playlist?list=PLB8Etllrfj9OvN-xf9ndGV5q62686sEiT (1966, Roberto Rossellini)
54. 「アプー三部作」(『大地のうた』『大河のうた』『大樹のうた』)The Apu Trilogy (1955-59, Satyajit Ray)
55. 『黒い罠』Touch of Evil (1958, Orson Welles)
56. 『こわれゆく女』A Woman Under the Influence (1974, John Cassavetes)
57. 『レディ・イヴ』The Lady Eve (1941, Preston Sturges)
58. 『暗殺の森』The Conformist (1970, Bernardo Bertolucci)
59. 『パーム・ビーチ・ストーリー/結婚五年目』The Palm Beach Story (1942, Preston Sturges)
60. 『リバティ・バランスを射った男』The Man Who Shot Liberty Valance (1962, John Ford)
61. 『スリ』Pickpocket (1959, Robert Bresson)
62. 『雪之丞変化』An Actor's Revenge (1963, Kon Ichikawa)
63. 『ベルリン・アレクサンダー広場』Berlin Alexanderplatz (1980, Rainer Werner Fassbinder)
64. 『クローズ・アップ』Close-Up (1990, Abbas Kiarostami)
65. 『奇跡の丘』The Gospel According to St. Matthew (1965, Pier Paolo Pasolini)
66. 『ラ・ジュテ』La Jetee (1961, Chris Marker)
67. 『モダン・タイムス』Modern Times (1936, Charles Chaplin)
68. 『十月』October (1927, Sergei Eisenstein)
69. 『忘れられた人々』Los Olvidados (1950, Luis Bunuel)
70. 『戦火のかなた』Paisan (1946, Roberto Rossellini)
71. 『パフォーマンス/青春の罠』Performance (1970, Nicolas Roeg & Donald Cammell)
72. 『SHOAH ショア』Shoah : https://youtu.be/v5Df9Ik29cE (part 1), https://youtu.be/YZ71gAAvvAc (part 2) (1985, Claude Lanzmann)
73. 『雨に唄えば』Singin' in the Rain (1952, Stanley Donen & Gene Kelly)
74. 『彼女について私が知っている二、三の事柄』Two or Three Things I Know About Her (1966, Jean-Luc Godard)
75. 『ウンベルト・D』Umberto D (1952, Vittorio De Sica)
76. 『レ・ヴァンピール－吸血ギャング団』Les Vampires (1915-16, Louis Feuillade)
77. 『イヴの総て』All About Eve (1950, Joseph H. Lewis)
78. 『天はすべてを許し給う』All That Heaven Allows (1955, Douglas Sirk)
79. 『戦艦ポチョムキン』Battleship Potemkin (1925, Sergei Eisenstein)
80. 『汚名』Notorious (1946, Alfred Hitchcock)
81. 『気狂いピエロ』Pierrot le Fou (1965, Jean-Luc Godard)
82. 『自由の代償』Fox and His Friends (1975, Rainer Werner Fassbinder)
83. 『悪魔のいけにえ』The Texas Chainsaw Massacre (1974, Tobe Hooper)
84. 『月世界旅行』A Trip to the Moon (1902, Georges Melies)
85. 「ウェイヴレング」(日本劇場未公開) Wavelength : https://youtu.be/aBOzOVLxbCE (1967, Michael Snow)
86. 『灰とダイヤモンド』Ashes and Diamonds (1958, Andrzej Wajda)
87. 『ワイルド・パーティー』Beyond the Valley of the Dolls (1970, Russ Meyer)
88. 『黄金の馬車』The Golden Coach (1952, Jean Renoir)
89. 『ソドムの市』Salo (1975, Pier Paolo Pasolini)
90. 『セリーヌとジュリーは舟で行く』Celine and Julie Go Boating (1974, Jacques Rivette)
91. 『男性・女性』Masculine-Feminine (1966, Jean-Luc Godard)
92. 『吸血鬼ノスフェラトゥ』Nosferatu (1922, F.W. Murnau)
93. 『スター・ウォーズ』Star Wars (1977, George Lucas)
94. 『ブレードランナー』Blade Runner (1982, Ridley Scott)
95. 『フランケンシュタインの花嫁』Bride of Frankenstein (1935, James Whale)
96. 『突然炎のごとく』Jules and Jim (1962, Francois Truffaut)
97. 『霧の中の風景』Landscape in the Mist (1988, Theo Angelopoulos)
98. 『ミーン・ストリート』Mean Streets (1973, Martin Scorsese)
99. 『疑惑の影』Shadow of a Doubt (1943, Alfred Hitchcock)
100. 『サスペリア』Suspiria (1977, Dario Argento)
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●「サイト＆サウンド改訂版ベスト映画リスト 2012年」Sight & Sound Revises Best-Films-Ever Lists 2012
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◎「批評家投票」The Critics
1. 『めまい』Vertigo (Hitchcock, 1958)
2. 『市民ケーン』Citizen Kane (Welles, 1941)
3. 『東京物語』Tokyo Story (Ozu, 1953)
4. 『ゲームの規則』The Rules of the Game (Renoir, 1939)
5. 『サンライズ』Sunrise: A Song of Two Humans (Murnau, 1927)
6. 『2001年宇宙の旅』2001: A Space Odyssey (Kubrick, 1968)
7. 『捜索者』The Searchers (Ford, 1956)
8. 『カメラを持った男』Man with a Movie Camera (Vertov, 1928)
9. 『裁かるるジャンヌ』The Passion of Joan of Arc (Dreyer, 1927)
10. 『8 1/2』8 1/2 (Fellini, 1963)
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◎「監督投票」The Directors
1. 『東京物語』Tokyo Story (Ozu, 1953)
2. 『2001年宇宙の旅』2001: A Space Odyssey (Kubrick, 1968)
2. 『市民ケーン』Citizen Kane (Welles, 1941)
4. 『8 1/2』8 1/2 (Fellini, 1963)
5. 『タクシー・ドライバー』Taxi Driver (Scorsese, 1976)
6. 『地獄の黙示録』Apocalypse Now (Coppola, 1979)
7. 『ゴッドファーザー』The Godfather (Coppola, 1972)
7. 『めまい』Vertigo (Hitchcock, 1958)
9. 『鏡』Mirror (Tarkovsky, 1974)
10. 『自転車泥棒』Bicycle Thieves (De Sica, 1948)