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Hawkwind - Astounding Sounds, Amazing Music (Charisma, 1976)

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Hawkwind - Astounding Sounds, Amazing Music (Charisma, 1976) Full Album : http://www.youtube.com/playlist?list=PLWfGw2maX1M6V06AocWUNFUqGEyl4Ys26
Recorded at Roundhouse Studios, February 1976 to March 1976.
Produced by Hawkwind, recorded by Mark Dearnley.
Released 27 August 1976: Charisma, CDS4004, UK / UK#33
(Side A)
1. "Reefer Madness" (Calvert/Brock) - 6:03
2. "Steppenwolf" (Calvert/Brock) - 9:46
3. "City of Lagoons" (Powell) - 5:09
(Side B)
1. "The Aubergine That Ate Rangoon" (Rudolph) - 3:37
2. "Kerb Crawler" (Calvert/Brock) - 3:45
3. "Kadu Flyer" (Turner/House) - 5:07
4. "Chronoglide Skyway" (House) - 5:04
(Remaster CD bonus tracks)
1. "Honky Dorky" (Hawkwind) - 3:18
2. "Kerb Crawler" [single mix] (Calvert/Brock) - 3:45
3. "Back on the Streets" [alternate mix] (Calvert/Rudolph) - 3:07
4. "Dream of Isis" [alternate mix] (Brock/House/King) - 2:57
[Personnel]
Robert Calvert - vocals
Dave Brock - electric guitar, keyboards, backing vocals
Nik Turner - saxophone, flute, vocals (on "Kadu Flyer")
Paul Rudolph - bass guitar, electric guitar
Simon House - violin, keyboards, sitar (on "Kadu Flyer")
Simon King - drums
Alan Powell - drums

 1976年発売の『アスタウディング・サウンズ、アメイジング・ミュージック』はイギリスのロック・バンド、ホークウィンドのスタジオ録音アルバム第6作に当たり、イギリスのチャートでは33位まで上がった。

 アルバム・タイトルは1920年代~30年代創刊のSF雑誌『アスタウディング』と『アメイジング・ストーリーズ』からの引用であり、収録曲(またはそのタイトル)はいずれもSF作品から得た着想を発展させたものになっている。アルバム・ジャケットは戦前のSF雑誌の表紙のパロディであり、封入のレコード袋にはメンバーたちの雑誌広告を模した冗談が掲載されている(ブロック博士の原子炉修理請け負い、ポール・ルドルフの男性用貞操帯、サイモン・キングのセックス指南書など)。

 このアルバムはホークウィンドが新しい時代に入ったことを示す。ダグラス・スミスのマネジメントから離れてトニー・ハワードと契約し、ユナイテッド・アーティスツからカリズマにレコード会社を移籍した初のアルバムだった。音楽的には、ダーティなヘヴィ・メタル・リード・ベースを弾いていたレミーがクリーンなトーンで着実なベースを弾くポール・ルドルフに替わった。メンバー全員が作・編曲に取り組み音楽スタイルの幅を広げて、録音と制作はこれまでのどのアルバムよりも焦点の定まったものだった(1981年の「ケラング!』誌のインタヴューで、デイウ・ブロックは「『アスタウディング・サウンズ』までのアルバムはトリップしながらミキシングしてきたんだ。上手く不思議なミックスになったりわけのわからないことになっていたりするのはそのせいさ」と事情を明かしている)。

 最大の変化はロバート・カルヴァートの復帰で、しかも今回は『宇宙の祭典』のような詩の朗読にとどまらず完全にヴォーカリストとしての加入だった。カルヴァートはバンドの専属作詞家ばかりでなく、ライヴも宇宙をテーマにしたキャラクターの登場する一種の音楽劇に変えた。1976年のインタヴューからカルヴァートにより解説を引くと、「最近のぼくらの曲は視覚的アイディアを伴ったもので、これまでやってきた以上にその傾向は強くなっている。スクリーンに映像を映すよりもっとバンドのヴィジュアル面を強調したい。ニックとデイヴ、ぼくはライヴではミュージシャンでもあり、俳優でもあるわけで……そこにはすべてがある、一種の演劇、即興的な演劇がね」。

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 (Remasterd "Astounding Sounds,Amazing Music" CD Liner Cover)
[収録曲]
 A1『リーファー・マッドネス』の歌詞は同名の1936年の麻薬害についてのプロパガンダ映画にインスパイアされたもの。この曲はアルバム発表に伴うツアーで演奏され、発掘ライヴ盤『アトムヘンジ '76』で聴ける他1978年のホークローズ名義の活動までステージ・レパートリーとなった。また、1990年~91年の女性ヴォーカリスト、ブリジット・ウィッシャート在籍時にも再演され、ライヴ盤『カリフォルニア・ブレインストーム』で聴ける。

 カルヴァートはA2『ステッペンウルフ』の歌詞をエイドリアン・ワグナーのアルバム『ディスタンス・ビトウィーン・アス』への作詞を依頼されている時に書いた。「都会の生活についての歌を求められて、ぼくはヘッセの『荒野のおおかみ』を再読していた。これは都会生活についての強力な神話性があり、そこからぼくは基本的アイディアを得た」。この曲もアルバム発表に伴うツアーの演奏が発掘ライヴ『アトムヘンジ '76』で聴ける他カルヴァートが脱退する78年いっぱいまでのライヴが発掘録音シリーズ『ウィアード・テープ』Vol.4とVol.5で聴ける。またこの曲はしばしば再演され、1982年~1984年にはニック・ターナーを、1996年にはロン・トゥリーを、2003年にはアーサー・ブラウンをヴォーカルにフィーチャーしてライヴで演奏されている。

 A3『シティ・オブ・ラグーンズ』はアラン・パウエル作曲によるインストルメンタル曲だが、LP発売時にはサイモン・ハウス作曲と誤って記載された。

 B1『ジ・オーベルジン・ザット・エイト・ラグーン』もインストルメンタル曲で、タイトルはドクター・ウェストズ・メディシン・ショー・アンド・ジャンク・バンドの67年のヒット曲『ジ・エッグプラント・ザット・エイト・シカゴ』をもじっている。

 B2『カーブ・クローラー』は『リーファー・マッドネス』の中間部をジャム演奏した『ホンキー・ドーキー』をB面にシングル発売された。記録によればシングル・ヴァージョンの『カーブ・クローラー』にはオリジナル・ミックス版とデイヴ・ギルモア(ピンク・フロイド)によるリミックス版の2種類があるが、アルバムに収録されたのはどちらのシングル・ヴァージョンよりもありふれたミックスになっていた。

 B3『カドゥ・フライヤー』はニック・ターナーが作詞したが、当初は法的問題から元マネジメント担当者のジェイミー・マンデルコウ(ターナーはまだユナイテッド・アーティスツやダグラス・スミスとつながりがあった)の名義だった。カルヴァートも同様に数曲の版権を譲渡していた。タイトルのカドゥとはカトマンズの略称になる。

 アルバム最後の『クロノグライド・スカイライン』はサイモン・ハウス作曲のインストルメンタル曲だが、やはりアラン・パウエル作曲と間違って記載されてアルバム発売された。この曲もアルバム発売時のツアーで演奏され、『アトムヘンジ '76』で聴くことができる。

[アルバム発売時の評価]
 ディック・トレイシーはニュー・ミュージカル・エクスプレス誌1976年11月6日号でこのアルバムを「ホークウィンドは健在だった……かつての古いぐちゃぐちゃしたスタイルから15か月を費やした成果がこれだ」と評している。トレイシーが突出した曲としてハイライトに上げるのは『リーファー・マッドネス』で、「サイモン・ハウスは最高のキーボードをこの曲のミックスに注入している」と書いている。
(英語版ウィキペディアより全訳)

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