ピザまんもう一個

　肉まんについては数日前書いた。それとは重複しない側面からピザまんについて書けるだろうか、というのはちょっとした課題だろう。あれは肉まんとは言いながら、中華まん全般について思ったことを書いた作文だったからだ。だから今回は同じ手は使えない。ピザまんについてピンポイントで考え、それなりのことを書かなければサマにならない。
　だがピザまんとは、普段共通の話題になるようなことだろうか、と身も蓋もない事実に気づく。つまり一緒にピザまんを食べた相手、もしくは食べながらならともかく、職場や学校でピザまんの話題になどなることがあるだろうか。もちろんピザなら別だろうし、中華まん全般の話ならともかくも、いきなりピザまんはない。共通の関心など考えずに話題を持ち出すなど子供しかしない。まあこの小文もそうだが。
　それだけピザまんはピンポイント、というよりニッチな点心ということだ。あーあるよね、食べたことないけど、で終わってしまう場合だって多いにあり得る。そんな空振りの話題をしても仕方がないので、ピザまんは存在はしていても話題には上らない。だが世の中にはそういうものの方が本当は多い気がする。