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つまりこういうことだ。既成品のキムチを買ってきて、以前食べきって洗ってあったパックを使って水増しするのだ。だいたい白菜の葉を3枚手ちぎりで詰め、細切りにした人参少々、キュウリ半分でパックいっぱいになるから、市販のキムチをスプーン大さじ3杯くらい混ぜる。まだ漬からないと野菜はだいぶヴォリュームがある。なるべくスプーンで押してキムチの汁が行き渡るようにして、これ以上は無理になったらもう1杯スプーンひとさじを加えて表面を覆うように延ばす。それで一昼夜寝かせる。先に掲載した画像も、寝かせる前はかさがあったのだ。きゅうりなどは半分くらいに縮むし、白菜の厚みも半分になる。まだ寝かせる前だと、こんな感じだ。
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作り足ししていけば無限に足せるかといえば、もちろんそんなわけはなく、白菜ひと玉も後半になるとかなり薄まってくるので、あまり水っぽいと保存性も悪いし一度は食べきってリセットする。パックをきれいに洗ってまた新しく作りなおす。先には書かなかったが、白菜は包丁など使わず手ちぎりの方が断面が崩れるので漬かりやすい。人参の細切りなどはさすがに包丁を使わなければできないが。水気はよく切り、何ならふきんで拭き取ってもいい。野菜から水気を出すためには、元々水気があるといけない。雑菌が入ってしまう可能性もある。
と、つらつら書いてきたが、たいがいの日本人家庭は白菜が安く出回る冬場にはこうしているんじゃないかと思われる。夏の白菜は最初から輸入もののキムチを買った方が安いくらいだが、冬場なら浅漬けによし、キムチの水増しによし、豆腐と白菜だけでも鍋物には十分なくらいで、何かと使いでがあるのだ。キムチ(昭和13年生まれの父母は朝鮮漬けと言っていた。昭和40年代には朝鮮漬けの呼び名の方が一般的だったと思う)のいんちき漬けに気分を害された方もあるかもしれないが、貧乏人の工夫だと大目に見ていただきたい。