今日の昼食は年越しそばを食べた。生麺、乾燥ワカメ、長ネギ、ドライフードの小エビかき揚げ天、めんつゆ、七味唐辛子。そんなものだ。家庭を持っていた男だった頃にはこんな静謐な大晦日はなかった。もっと以前では、昨日12月30日は母の命日だった。もう32年も前になる。とっくに母を亡くしてからの時間の方が長くなっている。別れた娘たちとも、一緒に過ごした時間より別れてからの時間の方が長くなった。母を失っても、妻子を失っても結局どうにかしてきたのだ。
ドアポストもこのままにはしておけないから、直せるかどうかやってみよう。一人に慣れた男は、こんなことくらいどうにかするものだ。